So many stars

ヴォーカル(おやすみ中)、音楽講師、トウリーダーなどなど😊❤️

また地震

2016年11月22日 | 日記・エッセイ・コラム
今朝の福島県沖の地震速報で目が覚めました。
寒い朝方に、大きな地震や津波警報で現地の方々の不安や恐怖はいかばかりかと思います。
大きな被害が出ませんようにと祈りながら起床しました。
この数年震度5、6級の地震が本当に多いです。
3.11で初めて体験したのが震度5強。
考えられず立っていることもできずというあのレベル、いえそれ以上の地震が今年になってからでも数えきれないくらい起きていて、よりによって今回は福島。
地球は私たちに何を言いたいんだろう。

昨夜は早い時間にうたた寝してしまって(お恥ずかし)、日付が変わる頃起きだし本を読んだりお風呂に入ったり。
意外と苦情が来ないので、小さな防音室で日課のバッハのパルティータも。
弾いてる弾いてると言ってる割には、どうしようもないくらい下手っぴなんですけれど。。
でもインプットとアウトプットが同時にできてとても心身が楽だし、音楽の勉強になります。

いつもサンバの師匠に言われている
メロディがグル―ヴを教えてくれる、メロディに忠実に。
とか、
ギターは伴奏じゃなくてメロディの対旋律を弾いてるだけ。ブラジル人のアドリブもコード進行じゃなくてメロディの対旋律なんだよ。
とか、
ふーんそうなんだとは思ってもよく理解できていなかったことが、
バッハの3声のこの作品を繰り返し繰り返し弾き、巨匠と言われる演奏家を聴いていると、
ああこういうことだったのか!とストンと落ち着きます。
今さらながら、この小さなピアノ練習は自分を立て直してくれるなぁと感謝がわいてくる。
歌い続けていくのは楽ではないけれど、自己顕示欲を戒めながら自分なりに育てていけば、
らせん階段のようにぐるぐるしながらも音楽は必ずこたえてくれるということを知っているので、
私には宗教もなにもないけどそれが言ってみれば信仰のようなものです。

お布団に入ったのが3時、自給自足の本など読みながらうとうとしたと思ったら地震。
思わず読んでいた本の内容が頭をちらちらしました。
都会生活は、忙しい忙しいと言いながらも便利すぎて電気を使いすぎて、あまりにも怠けすぎだなぁと反省。

インドの星占いと音楽

2016年11月21日 | 日記・エッセイ・コラム
なぜか分からないけどインドの古典音楽を聴くのが大好きで、
しばらく自分のライブや音楽のことでいっぱいで聴きに行くのをすっかり忘れていたのですが、
毎日バッハを弾きながら自然にとってもインド音楽が恋しくなって再燃してしまった。
そもそも、最初は10年ほど前ヒマラヤに行く時に、予備知識としてネパールっぽいものを聴いておこうと、
なにも分からずふらりと西荻のライブハウス音や金時さんに行き、そこで北インドの古典音楽と出会ったのでした。
それから当時、毎週のように西荻に行ってました。
それぞれの音階(ラーガ)を即興で40分くらいが普通なのですが、
ジャズとか聴いているとアドリブ長いなー、このあとピアノとベースもアドリブするのー、トイレ行きたいかも、
と、集中力のない私も、インド古典ならどんなに長くても逆に嬉しい。
きっと音色が好きなんだと思う。
音階あるいはメロディのことをインド音楽ではラーガ、アラブ音楽ではマカームといって、
伝統的なものが多数あるそうで、それぞれ時間や感情や星や身体の内臓を指しているということを聞いたことがあります。
大昔にはきっと音楽で治療していたのでは。
夜明けのラーガ、Bhairavi(バイラビ)が大好き。

土曜に北区の北とぴあでアラブ・インド音楽コンサートがあって、
日本の演奏家とインドから初来日している若手奏者の演奏が聴けました。
少し遅れてしまって最初の2曲を聴き逃したのですが、
日本の演奏家の繊細な古典演奏や、インドと西洋音楽のフュージョン「スワラ・カーカリー」という曲も美しく、
そして後半は初めてみる楽器「モーハン・ヴィーナー」という、一音聴いただけでにっこりしてしまう素敵な楽器がインド人奏者とともに登場しました。
形はよくジャズメンが持っているフルアコというのでしょうかギターと同じで、弦は、6弦+14本の共鳴弦という仕様。
1970年代にできたという新しい楽器で、これで古典音楽を弾くのだそうです。
もちろん形はギターなので、ジャズやブルースのミュージシャンとのコラボレーションも多いとのこと。
音色はシャープで温かくて、シタールをスタイリッシュにしたような。
もう客席で聴いているだけで顔が勝手ににこにこしてしまう。
来世ではできることならインド音楽をやりたい。それか、カレーやさんになりたい。
これがモーハン・ヴィーナーです。プログラムより。
プログラムが懇切丁寧でありがたかったです。


直前に、ちょうどこれまた偶然知ったスリランカ人のジャスティンさんという方にインド占星術をみてもらってました。
占いは2~3年おきくらいに行きたくなるんですが、大抵いつも同じことを言われるからきっと運命は同じなのでしょうね。
インド占星術というのはものすごーく細かくて、ジャスティンさんは「先入観が入るから生年月日と生まれた場所以外は言わないで」というのですが、
言ってないのにどうしてそこまで分かるのというくらい過去の出来事やら、家族構成やら、当たっててびっくり。
なんで?と聞いたら、全部星で分かるとのこと。
この調子で先のことも星で見当がつくそうです。

私は、誰しもあるという人生の土星(凶星)の時期が4歳~16歳だったようで、目の周りのクマがその名残なんだとか。
たしかに子どもの頃は2度入院したり脳の病気で頭痛がしたり通院したりしていた。高校に入って山岳部で山に登り始めてからすごく元気になったから、それがちょうど16歳くらい。
とりあえず、今後は土星が終わっているので健康だけは申し分なく、長生きで死ぬまで若々しく元気。とのこと。
また、4番目の星の部屋に金星と月がいるので、美、芸術方面なにをしても良いって。絵や洋服のデザインやダンスもいいねって。
たぶん、才能というよりも、そういうことをしているのが幸せ・自分らしいということなんだという意味なのでしょう。
ただし、7番の部屋に星がいません。って。
7番の部屋というのは恋愛・結婚の部屋なのだそうです。大変!というかやっぱりねというか。
あ、でも結婚は難しいけどモテモテでしょうということなので、まいっか。いや、それっていいのか?
星がいないというのには我ながら笑ってしまった。
もひとつ、その日も黒い服だったんですが、黒はダメだそうです。
タンスの中があきれるくらい黒ばっかり。せっかくだから素直に従ってみる。
なので、占いとかぜーんぜん信じない妹のちずちゃんに私の黒い洋服全部もらってもらうことにしました(笑)
こういう人がいると都合いい。

水野南北的

2016年11月17日 | 日記・エッセイ・コラム
水野南北という江戸時代の観相家の教えによると
人の一生は食べるものによって決まる
のだそうです。
波乱万丈の人生をかけて辿り着いた真理なのだと思います。
南北さんご自身の人相はというと、とても良いとは言えず、生活も荒んでいて犯罪に手を染め牢屋に入れられてしまいます。
牢屋から出て人相見に観てもらうと、「死相が出ている。一年以内に死ぬでしょう。助かる方法は出家しかない。」と言われ禅寺へ行きます。
ところが人相が悪すぎて禅寺の住職にもすぐに受け入れられず
「半年の間、麦と大豆だけの食事を続けられたら弟子にする」
と言われ、南北さんはその通りにします。
半年経って、かつて死相が出ていると鑑定した人相見のところへ行くと、なんと死相が消えたということで出家の必要がなくなり、
その後鑑相家になるべく修行と研究を重ね、後に人々にこのような教えを説いてゆきます。

・食事が常に適量を超えている者は、人相学上からみると吉相であっても物事が調いにくい。生涯心労が絶えないなどして、晩年は凶。
・人格は飲食の慎みによって決まる。
・酒肉を多く食べて太っている者は、生涯出世栄達なし。
・食事の量が少ない者は、人相が不吉であっても、運勢は吉で、それなりに恵まれた人生を送り、早死にしない。特に晩年は吉。
・怠け者でずるく、酒肉を楽しんで精進しない者には成功はない。
・成功・発展しようと思うならば、自分が望むところの一業をきわめて毎日の食事を厳重に節制し、大願成就まで美食を慎み自分の仕事を楽しみに変える時には自然に成功するであろう。
・食を楽しむというような根性では成功は望めない。
etc.

百発百中の高名な観相家の教えですから、これからの季節戒めておかなくては。
小食ってパワーが出ないかと思いきや、お豆をいただいていると元気なのです。

この東京胡麻産業さんの青大豆は前から好きでしたが、南北的食事には欠かせない。
お醤油やお酢も最近はここで買います。
スーパーのものより高めですが、すごくあたりが柔らかくて細胞にしみ込む感じがします。
お醤油は少量ですむので、考え方によっては経済的だし
美味しいから扱いが丁寧になって無駄にすることがないのがいい。
身体に必要なものを必要な分だけ摂るということを教えてくれたお醤油。
とっても明るくて楽しいおじさんが売ってくれます。安心して買い物ができるお店です。

青大豆は、茹で方のメモに従って
朝出かける時に水に浸しておき、夜帰宅した頃ちょうど良くなっているのでお湯を沸かしてお塩ひとつまみ入れて8分。


茹で立てのアツアツが甘くて美味しい。
そのままでもいいし、
ホーローのタッパーにお醤油をだしで割って浸し豆にしてもいいし、
オリーブオイルをかけて食べても風味がガラっと変わってワインに合うし、(←お豆やさんに教わった)
ミネストローネスープの仕上げに入れても良いです。
昨日は牡蠣と柚子のパスタに入れてみたらきれいな緑色が映えました。
一袋でかなりの量になるので、冷まして小分けにして冷凍します。

麦と大豆だけというのはなかなかハードル高いけれど、
「慎む」というのは良い言葉だなぁと思います。
食を慎むことが開運に繋がるかどうかは、実践してみるしかないですね!

冬のライブ

2016年11月15日 | 日記・エッセイ・コラム
11月ももう半ば。早いものですね。
今年はあと2回。

◆11月29日(火)
エスペトブラジル(大塚)
19:30~
with 町田謙介(gt&vo)長岡敬二郎(perc)
MC¥2500(+order)
東京都豊島区南大塚 3丁目29−5 光生ビル B1F
TEL:03-5979-4433
なんと小説家としてもデビューしたブルースギター&voのマチケンさん(本買いました!これから読みます)、
自由自在にパーカッションを操る長岡さんと、ジャンルレストリオです。
ちなみにマチケンさんの本はこれ。
ジャンク ジャングル キッズ
町田 謙介
ポット出版プラス


◆12月3日(土)
舵輪(浅草)
20:00~
with Gonzo(gt)寺前浩之(bandolim)
MC¥2000(+order)
東京都台東区浅草2丁目1−17
TEL: 03-3843-3789
今年の締めくくりは舵輪で明るいGonzoさんのギターと寺前さんの美しいバンドリンとともに。
ブラジルやいろんな曲をやりましょうね。クリスマスにちなんだ曲も。


以降、2ヶ月ほどライブをお休みします。
今年もたくさんの方と関わらせていただき、ライブ会場にお運びいただき本当に感謝しています。

今年は、
サモスココスの質量ともにディープな音楽作り、舞台への厳しさ、
サンバの師匠との再会と新たな弟子入り、
などなど節目になることがあり、
自分なりに音楽と今後どのように関わっていくかと、もうほとんど答えは見えているのですが、模索しています。

毎年12月はここぞとばかりに年末ぎりぎりまでライブやイベントを入れていましたが、
誰も見てなくても、聴いていなくても、音楽のための音楽ができるのか?なんてこのあたりで向き合うことが必要だなぁとずっと思っていました。
多少気のきいたミュージシャンならみんな超忙しい時期に…と勇気も必要でしたが、これも修行。
どうかまた思い出してくださいませm(_ _)m




最近心のひだにぐぐっときた音楽たち。
真ん中は、先日音やさんで聴いたパーカッションの立岩潤三さんのsolo DVD。
以前から大好きなシタールの井上憲司さんの超ロックなライブで初めて聴いて、(ちなみにメンバーは+バイオリンの太田惠資さんというエキサイティングな!)
もちろん立岩さんご本人とは全然面識はなかったのですが、46分間のソロというのが気になって購入し聴いてみたらものすごく気持ちよかった。
きっと24時間365日どんな動作の中にも音楽がある方なのだろうなと思いました。
グルーヴというのは作る(make)ものではなくて、そこにあるかないか(have)なんだよと、よく言われるけれど
このdvdを聴いているとすごくよく分かりました。ナチュラルで気持ちよくて、家にいるときはいつもかけてる。

はぁ。東京には素晴らしいミュージシャンが本当にたくさんいて、毎晩あちこちですごい音楽してる!

爽やかな秋の香り

2016年11月14日 | 日記・エッセイ・コラム
このページの左列にライブスケジュールを載せています。(パソコン画面しか表示されないかも。)
日程変更になり少しだけ直してます。アフターアワーズ1/11(水)→2/1(水)に変更となりました。

大阪在住で全国を飛び回って仕事をしているソプラノ歌手の友人がこの週末東京上陸していたので
泊ってるホテルに少しだけ会いに行ってきました。
彼女は視覚障害があって、本人いわく「子どもの頃から全然見えない」ということなんだけれど
スマホの返信は超素早い、名前も聞いたことないようなヨーロッパの街の音楽祭とかセミナーにはさっと一人で行くし、
東京の地下鉄網には精通しているし、コンサート、レッスン、朝から夜遅くまで働いていて、
初めての街、ホテルのチェックイン、何もかもてきぱきしていてボーっと見とれる。
一個だけ聞いていい?とやっと頼ってもらったのが、ホテルのお風呂についているシャンプー、リンス、ボディソープの並び順。
ホテルによって位置が違うから間違えるとえらいことになるんだそう。
仕事なんだから手ぶらで来ればいいのに、いつも何かしらお土産くれるんだわ。
柚子たくさん。
ホテルの近くでビールとおでん、コンビニのコーヒーとシュークリームを部屋に持ち込んでほんのちょっとしか会えなかったけど、
自分の中にさーっと風が通ったみたいでした。
邪気を払うようなきれいな声で「私もね歌やめようと思ったことあるんだよー」と、これだけ何十年も音楽にかけて来た人がなんでもないことのように言って、
そんな時に出会った音楽や力になってくれた人のこと、そんな話していたらあっという間に終電。
東京にもう一泊、その後は九州だそうな。
もらった柚子が小さな部屋でいい匂い。
果汁丸ごと入れて柚子パスタをこねこねしてみました。こちらも心に風が通り抜けるような爽やかで優しい味。






この間みたゴッホとゴーギャンから、命をかけた芸術の中に信仰を感じて
それ以来、短い時間だけど朝晩バッハを弾くことにしている。
なんでって聞かれても自分でもよくわからないですが。
ライブのための音楽の練習じゃなくて(それも最重要なんだけれど!)、音楽のための音楽の練習が必要なんだと思います。
手当たりしだいにパルティータNo.1。
譜面には昔弾いたらしき形跡があるのだけど、半分でギブアップ。そして記憶も全くない。
これほどまでにバッハから遠ざかってしまったんだなあ。