のんびりしていて
ふと、もう夏休みは明けていて
学校をサボっていることを思い出す
時間を見たら14時
午後の授業が始まってしまっている
ものすごい気まずいが行かなきゃ
*
学校に行くと
すっかり別の学校のように変わっている
といっても前がどうだったかも忘れている
下の学年と思われる生徒が
私服で髪もボサボサのままの私を
異質のものを見るように
ポカンと見ている
学校に入ってすぐ
授業に向かう下の学年の生徒数人が
当然のように青いビニール製の
上下繋がった服を
頭から素早くかぶって
出て行くのを見て
異様な感じを受ける
みんな操られているように統制されて
無駄口もなく
完璧に管理されている
*
誰か知ってる顔はないか?
色々曲がりくねって探す
どこも女子ばかり
それぞれグループを作って
横一列に座って昼食の時間?
小学校時代のクラスメートを一人見つけて
私:〇〇ちゃんだよね?
と話しかけると
私を知っているが
答えていいかどうか
戸惑っている様子
迷惑をかけたらいけないと
用件だけを聞く
私:ロッカーはどこかな?
指をさしたほうに行くと
学年、クラスごとに1部屋あり
戸を開けると
コの字型にロッカーが並んでいる
最初に入ったのは
下の学年のロッカーで
2つ目、3つ目でここかもと入る
「ここじゃないですか?」
と言われて覗くと
もう私物はすっかり片付けられて
折りたたみ式のポストカードだけ
数枚奥に重ねてある
私:これは違うな これは私のだ
私宛の名前が書かれたものを
数枚取って部屋を出る
ここにはもう来ないな
先生方は会議中のようで
戻る前に出て行こう
高校中退となると
最終学歴は中卒になるが
後で卒業資格を取ることもできるし
一応形だけの置き手紙を書こうと
メモ帳を1枚破って
何も書くことが浮かばず
名前と
「お世話になりました」
日付を書いて
近くにある机の上に置く
風で舞ってすぐ無くなって
誰も気づかないかもしれないけれども
まあいいか
もし私が無断欠勤で問題なら
向こうから直接連絡が来るだろうし
*
校外に出ると
敷地内全体に響くほどの
地鳴りのような音が迫ってきて
会議が終わり
先生方が来るのか?
怖くなって
逃げなきゃと走りだす
*
ここから町のほうに行くには
大きな河に掛かる
橋を渡らなければならず
そこでも1人の男性が統制している
枠内に入り
周りは金網で囲まれている
1時間ほど並んで待つと聞いて
うんざりする
なぜ町中まで
こんな規則に従わなきゃならないのか
他の大勢の中でうろうろして
右端の網の前にいる
男の後ろに立つ
橋を渡るのに1時間待ち?
でもここしか向こう側に行く場所がなさそうだし
私は1分でも待つのが耐えられず
川沿いを道なりに
少し歩いてみようと思う
ふと、もう夏休みは明けていて
学校をサボっていることを思い出す
時間を見たら14時

午後の授業が始まってしまっている
ものすごい気まずいが行かなきゃ
*
学校に行くと
すっかり別の学校のように変わっている
といっても前がどうだったかも忘れている
下の学年と思われる生徒が
私服で髪もボサボサのままの私を
異質のものを見るように
ポカンと見ている
学校に入ってすぐ
授業に向かう下の学年の生徒数人が
当然のように青いビニール製の
上下繋がった服を
頭から素早くかぶって
出て行くのを見て
異様な感じを受ける
みんな操られているように統制されて
無駄口もなく
完璧に管理されている
*
誰か知ってる顔はないか?
色々曲がりくねって探す
どこも女子ばかり
それぞれグループを作って
横一列に座って昼食の時間?
小学校時代のクラスメートを一人見つけて
私:〇〇ちゃんだよね?

と話しかけると
私を知っているが
答えていいかどうか
戸惑っている様子
迷惑をかけたらいけないと
用件だけを聞く
私:ロッカーはどこかな?
指をさしたほうに行くと
学年、クラスごとに1部屋あり
戸を開けると
コの字型にロッカーが並んでいる
最初に入ったのは
下の学年のロッカーで
2つ目、3つ目でここかもと入る
「ここじゃないですか?」
と言われて覗くと
もう私物はすっかり片付けられて
折りたたみ式のポストカードだけ
数枚奥に重ねてある
私:これは違うな これは私のだ
私宛の名前が書かれたものを
数枚取って部屋を出る
ここにはもう来ないな
先生方は会議中のようで
戻る前に出て行こう
高校中退となると
最終学歴は中卒になるが
後で卒業資格を取ることもできるし
一応形だけの置き手紙を書こうと
メモ帳を1枚破って
何も書くことが浮かばず
名前と
「お世話になりました」
日付を書いて
近くにある机の上に置く
風で舞ってすぐ無くなって
誰も気づかないかもしれないけれども
まあいいか
もし私が無断欠勤で問題なら
向こうから直接連絡が来るだろうし
*
校外に出ると
敷地内全体に響くほどの
地鳴りのような音が迫ってきて
会議が終わり
先生方が来るのか?
怖くなって
逃げなきゃと走りだす

*
ここから町のほうに行くには
大きな河に掛かる
橋を渡らなければならず
そこでも1人の男性が統制している
枠内に入り
周りは金網で囲まれている
1時間ほど並んで待つと聞いて
うんざりする
なぜ町中まで
こんな規則に従わなきゃならないのか
他の大勢の中でうろうろして
右端の網の前にいる
男の後ろに立つ
橋を渡るのに1時間待ち?
でもここしか向こう側に行く場所がなさそうだし
私は1分でも待つのが耐えられず
川沿いを道なりに
少し歩いてみようと思う