朝日新聞社説が「持続可能な暮らし求めて」

2011年04月05日 | 持続可能な社会

 昨日の朝日新聞朝刊の社説は、「岐路に立つ電力文明 持続可能な暮らし求めて」でした。






 正直なところ、「え? 前からそうだったっけ?」という感じですが、「空気」が変わったということなのかもしれません。

 メディア全体の「空気」も変わってきているようです。

 今週末に出来る『サングラハ』第116号の連載「十七条憲法と緑の福祉国家」の最終回に、次のように書きました。


 日本は、明治維新の時を見ても、敗戦の時を見ても、方向転換・変わり身は早い国民です。もう変わるとなったらパッと昨日までの軍国主義を語っていた先生が今日から民主主義の授業をするという、そういう恐ろしく変わり身の早い国です。

 「変わり身が早い」というと聞こえがよくありませんが、それはプラスマイナス両方の面があるので、マイナス面ばかり見ないほうがいいと思います。日本人はある意味で驚くほど方向転換能力・自己変革能力があるということもできます。ですから、変わる時には変われると思います。

 スウェーデンは、条件を整えて長い時間をかけてこういうところ(エコロジカルに持続可能な国家・緑の福祉国家)に到達できたんですが、日本は、山本七平さんのいう「空気」で方向性が決まってしまえば、そこにみんながわっと乗っかってくるという形で、あっと言う間に短期間で変わる可能性はあると思います。多くの方が、スウェーデンの話をすると「スウェーデンはすばらしい。でもそれは日本には条件がないから無理だ」とおっしゃるんですが、日本には「空気で動く」という別の条件がありますので、可能性はある、と私は思っているわけです。


 (ちなみに、第116号には小澤徳太郎氏の「スウェーデンの新たな挑戦――緑の福祉国家」の連載もあり、ちょうどスウェーデンのエネルギー政策が論じられています。)


 「空気で動く日本人」がいい方向に動くことを祈るばかりです。


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