半年かけて、「現代科学の成果から描き出される宇宙像・コスモロジー*を学ぶと、もうニヒリズムに陥っている暇はなくなる。ニヒリズムはもう100年古いんだよ」という話をすると、しっかり理解して、よくこなれた自分の言葉で次のような感想文を書いてくれる学生が出てきます。
自分は自分、だから周りとは何も関係がなく、何をしてもいいという思想は古い。
近代の合理主義はすべてを分析し、神は居ない、人間もしょせん物質のかたまりとしてしまった。
その思想を強制的に取り入れさせられた日本は、現代では全ては繋がっているということが証明され始めているにも関わらず、今もまだ全てはバラバラだという思想からぬけれずにいる。
ニヒリズムとエゴイズムそしてヘドニズムの組み合わせは、すごく悲しいし悪循環だと思った。
結局は、人間もただの原子でしかなく、だったらなぜ生きているの?と意味を求めた時にも何もない。だったら、自分だけがよければそれでいいじゃん、となる。これじゃ救われないなと思う。
そして唯一見えた希望で理想を追うとなっても、権力でおさえられたら、もうどうでもよくなってしまう。
君も私も、元は同じ、宇宙の一部。だから君も幸せなら私も幸せ。困ってたら助ける。だって同じなんだから、のほうがよっぽどピースフルだ。
100年も前の思想に縛られて、わざわざ孤独になる必要なんてまったくない。この授業を受けてからそう思うようになりました。
毎日ニュースで流れる事件は、本当に自分のことしか考えてないことばかり。何でこんなふうになったんだろう?というのも、歴史的にというか学ぶとなるほどなとなりました。それはそうなるわ、みたいに。
みんな、なんでそういう風になったのかさえ知らないで過ごしている、それはいけないよなって思いました。
昔のつながりコスモロジーなら、人のため国のために生きる理由も死ぬ理由もあったのに、バラバラコスモロジーじゃ生きる理由も死ぬ理由もなくなっちゃって、生きる意味がなくなってしまってる。それって、すごく悲しい。
一刻も早く現代人になることが必要だと思いました。
ちゃんと生きれない人はちゃんと死ねない、これから心がけていきたいなって思った言葉です。
(O大1年女子)
彼女のいうとおり、私たちは一刻も早くほんとうの意味で現代人になることが必要だ、と思います。
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