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【読書メモ】2009年8月 ③

2018-09-04 13:11:59 | 【読書メモ】2009年
<読書メモ 2009年8月 ③>
カッコ内は、2018年現在の補足コメントです。


『エ/ン/ジ/ン』中島京子
お父さんが「猿人」っぽくて「厭人」な人という意味。
娘の容貌が気になる・・・

(この時は中島京子さんの魅力が
 イマイチわからなかったんですよね……。
 おかげで、直木賞受賞まで他作品をまったく読まなかった。
 もったいないことをしました……)


『利休にたずねよ』山本兼一
時をさかのぼる形式でいいのかなあと疑問に思いながら読んだ。
読み終えた後は、この構成でいいんだと思えた。
しかし利休の良さが、イマイチ、わからない。

(第140回直木賞受賞(2009)。
 千利休の切腹の日から時間を遡りながら、
 利休に関わる人々の一人称で語る構成。
 今までの「侘び寂び」イメージの利休ではなく
 自分の美学に対して頑なだったり、我が強かったり
 芸術家としての複雑な人間性が描かれていて新鮮ではありました。
 好感を持てる人物像かと言うと、うーむ、という感想だけど。
 小説としてはとても面白かった)


『陰日向に咲く』劇団ひとり
ダメな人のダメな行動がうますぎる。
繋がってない電話で妄想の友達としゃべるとか。

(けっこう好きでした。おもしろかった!
 しかし、特に受賞歴とかないんですね。残念……。
 もう一冊、小説は書いているようです。今度読んでみよう)


『迷宮百年の睡魔』森博嗣
『女王の百年密室』の続編。
前作の方が良かったなあ。

(百年シリーズとか、M&Rシリーズとか呼ばれているシリーズ小説。
 主人公ミチルとパートナーでウォーカロン(このシリーズ内における
 ヒューマノイドの呼称)のロイディが旅して事件に巻き込まれる
 ファンタジー的な物語。ちょっとディストピアっぽい世界観)


『冬のオペラ』北村 薫
名探偵と記述者の女性の話。
うーん、短編シリーズとしてどうかなあ。
お嬢様とベッキーさんもイマイチ良いと思えなかった。
「私」シリーズが良すぎるのか。うーん、イマイチ。

(名探偵・巫弓彦(かんなぎ ゆみひこ)が主人公の短編シリーズ。
 表題作を含む3篇で構成された一冊です。
 これ以降シリーズ化されていないようだし、
 まあ、そういうことでしょう)


『バルタザールの遍歴』佐藤 亜紀
デビュー作。28歳。私も今28歳。考えさせられる。

(ホント、考えさせられるわ……)

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