~大正歌壇の寵児・苑田岳葉。二度の心中未遂事件で、二人の女を死に迫いやり、その情死行を歌に遺して自害した天才歌人。
岳葉が真に愛したのは?女たちを死なせてまで彼が求めたものとは?歌に秘められた男の野望と道連れにされる女の哀れを描く表題作は、日本推理作家協会賞受賞の不朽の名作。
耽美と詩情―ミステリ史上に輝く、花にまつわる傑作五編。「BOOK」データベースより
『恋文』に続く、連絡城三紀彦氏の作品です。
読み終えた感想は「終わったぁ・・・」という、普通の小説を5冊ほど読み終えたような疲れがきました。
とても美しく、流麗で、一つ一つの描写も台詞も、心の井戸の中に一滴一滴と、雫が落ちていくようにしみわたっていきます。
5つの短編が収録されているのですが、どの物語も美しいミステリーでした。
時代設定が大正時代なので、とても深い情緒的な恋愛小説に感じますが、全ての物語に、あっと驚く結末が用意してあり、ミステリーとしても完成度が高いです。
しかしながら、一文一文、かみ砕きながら読まなければならないので、とても時間がかかります。
しかも、どの話も暗く湿っているので、読後感はスッキリとはいきません。
小説としての完成度は、かなり高く、数多くのレビューも絶賛されていますが、僕個人としては、
★★★☆3.5です。
岳葉が真に愛したのは?女たちを死なせてまで彼が求めたものとは?歌に秘められた男の野望と道連れにされる女の哀れを描く表題作は、日本推理作家協会賞受賞の不朽の名作。
耽美と詩情―ミステリ史上に輝く、花にまつわる傑作五編。「BOOK」データベースより
『恋文』に続く、連絡城三紀彦氏の作品です。
読み終えた感想は「終わったぁ・・・」という、普通の小説を5冊ほど読み終えたような疲れがきました。
とても美しく、流麗で、一つ一つの描写も台詞も、心の井戸の中に一滴一滴と、雫が落ちていくようにしみわたっていきます。
5つの短編が収録されているのですが、どの物語も美しいミステリーでした。
時代設定が大正時代なので、とても深い情緒的な恋愛小説に感じますが、全ての物語に、あっと驚く結末が用意してあり、ミステリーとしても完成度が高いです。
しかしながら、一文一文、かみ砕きながら読まなければならないので、とても時間がかかります。
しかも、どの話も暗く湿っているので、読後感はスッキリとはいきません。
小説としての完成度は、かなり高く、数多くのレビューも絶賛されていますが、僕個人としては、
★★★☆3.5です。