素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

松阪で鰻を食す

2023年05月17日 | 日記
 5月15日が母の94歳の誕生日だった。松阪のベタニヤシニアホームに入所してからは母の日も兼ねてその前後の日にランチをすることにしている。

 「シェロアンヌ」でずっと祝ってきたが、今年は「ウナギが食べたい」と弟に言ったそうだ。松阪は牛肉で有名だが、街を走っていると鰻料理と鶏肉料理の店の看板が目につく。弟は地元民は牛肉より鶏肉、鰻を食べることが多い。と解説してくれた。手頃な価格で美味しい店がけっこうあるという。

 母の要望に従って、ベタニヤシニアホームから車で5分ほどの所にある『たちの』という店に弟は連れて行ってくれた。母が鰻を食べたいと思うのはよく理解できる。松阪に移り住むまで50年余り暮らした磯部町は、伊雑の浦に養殖場があったことから古くからうなぎ料理で有名だった。バブル期の事業拡大の失敗で倒産してしまった「川八」県内外に知られた人気店だった。今でもグルメ旅の番組で出てくる「川梅」はがんばっている。帰省した時によく利用した実家から徒歩5分、伊雑宮のまえにある「中六」など鰻料理にまつわる思い出は多い。

 国道166号線にある「たちの」は想像していたより大きく、中もゆったりとしていて落ち着いて食事を愉しむことができた。

私と弟はうな丼定食、母はひつまぶし定食。久しぶりの鰻だったが美味しくいただけた。母も完食。

食事の後は、喫茶「らんぷ」に立ち寄って食後の一杯を楽しむ。「らんぷ」のチェーン店は鵜方と磯部の中間あたりにもあり、コーヒー回数券を買って買い物の途中に立ち寄っていた店なので懐かしいみたいである。

 「次、来た時はかきフライが食べたいな」と言っていた。食の楽しみは生きる意欲に直結していると思う。
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