小さい頃はメディアを通じて接する身近なプロスポーツといえば野球と相撲しかなかった。関心の度合いは年齢を重ねるにつれうすれてきたとはいっても「三つ子の魂百まで」ではないが、根っこの部分にはこの2つはしっかり存在しているように思える。
野球に関して言えば、私はチームや選手よりも監督に重きを置いて応援していたように思う。三原、広岡、野村、落合などが魅力を感じた監督であった。となると自然に一貫してアンチ巨人となってしまう。それでも原監督だけは一目を置いている。
サムライジャパンの監督として采配をふるった頃から「スゴイな!」と思い始めた。実績がある割にはあまり表立った言動が少ないので、どういうことを考えているのかということを聞いたり、読んだりする機会がなかった。
たまたま昨夜、星野哲郎さんを取り上げた番組の後に、BS日テレの「深層NEWS」に≪巨人・原監督が登場!≫とあったので是非見ておかねばとチャンネルを変えた。
テーマはである。冒頭、実績が紹介されたが、表にしてみると歴代の監督とひけをとらない数字が出ていて改めて納得し直した。
「敗軍の将は兵を語らず」をベースに置いた選手起用についての話はさわやかさがあった。‟勝負の綾”のなせるものは人智を超えたものがあるということは勝負の世界では致し方ないことである。「勝つために全力を尽くせた」という満足感は伝わってきた。
自分をどういう監督だと思っているかという質問に対して、「監督としては、気っ風がよく、覚悟はできている」という風に答えていた。その言葉を受けて、テーマである「強い組織をつくるリーダー論」へと話が進んだ。
印象に残った言葉を列挙して置くと、
●経験値よりも、今、現場で必要な力を重んじる。
●実力至上主義である。もし、力が五分五分と判断した時は、春先であれば若手の方を起用し、終盤の詰めの時期ならベテランの方を起用する。
●自分の中で少し先の風景を描きながら試合は見ている。その風景と現実の場面が整合した時、選手交代を含む取るべき作戦の決断が生まれる。
●決断の結果に関しては後悔したことはない。悪い結果に関して分析とか対策は考えるが「~したら良かった」ということは考えない。
●ミスはつきものだから基本的には、そのことで説教をすることはない。ただ、絶対してはいけない判断ミスということはある。そういう時は
「二度とするな!」と一言言って終わりにする。
●自分にとって不本意は結果になった時は、「いい勉強をさせてもらった。ありがとう。」と思うので、決して腹を立てることはない。
そういうことを、具体例を交えながら話されたが、考え方の基本に ≪物事の優先順位をしっかりとつけている≫という印象を強く受けた。本人も「順位づけをするんです」と何度も言っていた。
チームの第一優先は≪勝つ≫こと。すべてはそこから始まる。下した結論に関しての責任は監督である自分がとるという覚悟をしっかり持つ。これが結論だったかな。
選手を出迎える時、一般的に多い「ハイタッチ」ではなく「グータッチ」にしていることへのこだわりも面白かった。名監督の器である。
野球に関して言えば、私はチームや選手よりも監督に重きを置いて応援していたように思う。三原、広岡、野村、落合などが魅力を感じた監督であった。となると自然に一貫してアンチ巨人となってしまう。それでも原監督だけは一目を置いている。
サムライジャパンの監督として采配をふるった頃から「スゴイな!」と思い始めた。実績がある割にはあまり表立った言動が少ないので、どういうことを考えているのかということを聞いたり、読んだりする機会がなかった。
たまたま昨夜、星野哲郎さんを取り上げた番組の後に、BS日テレの「深層NEWS」に≪巨人・原監督が登場!≫とあったので是非見ておかねばとチャンネルを変えた。
テーマはである。冒頭、実績が紹介されたが、表にしてみると歴代の監督とひけをとらない数字が出ていて改めて納得し直した。
「敗軍の将は兵を語らず」をベースに置いた選手起用についての話はさわやかさがあった。‟勝負の綾”のなせるものは人智を超えたものがあるということは勝負の世界では致し方ないことである。「勝つために全力を尽くせた」という満足感は伝わってきた。
自分をどういう監督だと思っているかという質問に対して、「監督としては、気っ風がよく、覚悟はできている」という風に答えていた。その言葉を受けて、テーマである「強い組織をつくるリーダー論」へと話が進んだ。
印象に残った言葉を列挙して置くと、
●経験値よりも、今、現場で必要な力を重んじる。
●実力至上主義である。もし、力が五分五分と判断した時は、春先であれば若手の方を起用し、終盤の詰めの時期ならベテランの方を起用する。
●自分の中で少し先の風景を描きながら試合は見ている。その風景と現実の場面が整合した時、選手交代を含む取るべき作戦の決断が生まれる。
●決断の結果に関しては後悔したことはない。悪い結果に関して分析とか対策は考えるが「~したら良かった」ということは考えない。
●ミスはつきものだから基本的には、そのことで説教をすることはない。ただ、絶対してはいけない判断ミスということはある。そういう時は
「二度とするな!」と一言言って終わりにする。
●自分にとって不本意は結果になった時は、「いい勉強をさせてもらった。ありがとう。」と思うので、決して腹を立てることはない。
そういうことを、具体例を交えながら話されたが、考え方の基本に ≪物事の優先順位をしっかりとつけている≫という印象を強く受けた。本人も「順位づけをするんです」と何度も言っていた。
チームの第一優先は≪勝つ≫こと。すべてはそこから始まる。下した結論に関しての責任は監督である自分がとるという覚悟をしっかり持つ。これが結論だったかな。
選手を出迎える時、一般的に多い「ハイタッチ」ではなく「グータッチ」にしていることへのこだわりも面白かった。名監督の器である。