素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

三浦しをん「仏果を得ず」を一気読み

2011年08月12日 | 日記
 今朝の7:40までは、湖東方面に出かける予定をしていたが、急転直下取りやめになった。昨夜、22時過ぎまで誰も帰らなかったので「仏果を得ず」を読み耽ったのだがラストの“七、妹背山婦女庭訓”“八、仮名手本忠臣蔵”が残ってしまった。「明日遠出をすると途切れてしまうなあ。」と思っていただけにラッキーであった。

 午前中は雑用に追われたが、午後には本の世界に入ることができた。高校野球の歓声が聞こえても、「ジムへ行かないの?」と問いかけられてもおかまいなし、ラストの緊迫した展開で頭の中はいっぱいであった。

 読みきった読後感を述べることはむずかしい。舞台は違うが、本の内容と私自身の経験とが重なり合う部分がけっこうある。自分自身の経験を語る時には①誰にでも話せること ②気心の知れた人には話せること ③特定の人にだけしか話せないこと ④誰にも話せないこと というように大雑把に区分している。

 ④のレベルの内容と重なっているので表に出すことはできない。本の内容のおもしろさもさることながら、自分自身の意識の底に沈んでいたものがかきまわされ、ほろ苦い思い出の数々を思い起こさせてくれたことも夢中になった一因である。

 その勢いで図書館戦争シリーズ③「図書館危機」も一気に読みきった。

ぜいたくな時間の使い方をできることに感謝しなければいけない。

 

 
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