素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

「交野ギター・マンドリンオーケストラ 第26回定期演奏会」へ

2010年11月21日 | 日記
 いわふね自然の森スポーツ文化センターであった。結成して28年という長い歴史を持つサークルである。演奏会は三部構成であったが、私は第二部がよかった。音楽に関してはあまりジャンルにこだわりはないが20代前後はラテンのリズムが好きでよく聴いていた。ちょうどその頃のなつかしい曲が6曲演奏された“夜霧のしのび逢い”“エストレリータ”“べサメ・ムーチョ”“ビギン・ザ・ビギン”“アドロ”“ランバダ”をギタマンのアンサンブルで聴くとちょっと味わいが異なるがとてもなつかしかった。特に、“夜霧のしのび逢い”は大好きで、今でもアルコールが入って夜道を一人帰るときなんか「あ~めに ぬ~れながら 夜毎に こころもとめあう まちかど せ~つなくひと~よの ゆめ~むすぶ はかないこいよ~」と口ずさむほどなのでお得な気分になった。

 

 演奏会が終わって会場を出た時「先生!?」と呼び止められた。振り返るとなつかしい顔。村野中学の1期生で、昨日の同窓会に来ていた私が担任していた生徒のおくさんである。ちょうど同窓会の席で彼から結婚したことを聞いていたので、その偶然にビックリした。

 彼女に関しては思い出があるのでよく覚えている。新任の私が数学の授業中に彼女の方をよく見るという話が女の子の間でうわさになったらしく、授業中私の視線がいく回数をひそかに記録され、やはり他の人よりも多いということになりデーターとともに数人の女子から冗談混じりに問い詰められたことがあった。とても動揺したように覚えている。

 大学の時に私立の女子高校に勤めるようになったクラブの先輩がコンパの席上で「女子校での授業では、視線を止めたらだめだ。まんべんなく扇風機のように首をうごかすんや」と実演してくれ、女の子の集団はなかなか気を使うものだみたいな話に熱弁を奮い、私たちは「大げさな」という感じで大笑いしたが、“正”の字が記録されているノートを見た時、先輩の言っていたことは大げさでもなかったのだとふと思った。

 今度は36年ぶりの再会である。人との出会いは本当に不思議なもんだと、家に向かって歩きながら考えてしまった。50分弱かかるのだが、秋の日はつるべ落としとはよくいったもので、途中ですっかり暗くなってしまった。空を見上げると、とてもきれいな月(明日が満月)が出てきたところだった。月日の流れを感じた2日間だったので、月のこうごうしさが心にしみた。

                 

 
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