普通の生活

　ツアーの最終日、新千歳空港で搭乗のアナウンスを待っている時、「明日から、また地獄やな」とため息をついている夫婦がいた。「仕事ですか？」とたずねると「二人とも仕事ですわ」と返ってきた。「私はツアーの間が仕事みたいなもんで、明日からは休みですね。申し訳けないけど」「そうか、ツアーが仕事か」と笑われた。

　月，火と旅の後始末に追われ、ようやく今日、朝からジムに出かける余裕ができた。1週間ぶりである。いつも通りのメニューをこなしたが、思っていたよりも体がよく動いた。汗はよく出た。旅行中も結構歩いたが、汗をかくことはなかった。ドバッ！と汗をかくと気持ちがいい。

　午後からは、新聞をよんだり、花や野菜のケアなどをして過ごす。W杯のほうも、予選リーグがずい分進み、各リーグ予選突破への剣ヶ峰へとさしかかっている。日本もここまでは想定していた中ではかなりよい条件で、デンマークとの戦いに臨める。「失点」をしないことを最優先に攻めの姿勢でいけるかがポイントになる。『守りに入るな』というアドバイスはあふれているし、選手たちも思っているだろう。しかし、そのことにとらわれすぎて、リスクをおかしてまで点を取りにいかなくて良いのである。有利な状況にあるという現実はある。そのあたりの戦い方が見もの。結構メンタルな部分もサッカーの魅力の一つである。
　

　キーパーをそのまま使うのか、替えるのかというところに注目したい。2試合の流れの中で、選手起用を変えるというのは勇気がいるが、私は楢崎にした方が良いと思っている。