素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

利尻・礼文・稚内の旅 3日目

2010年06月22日 | 日記
礼文島からフェリーで1時間40分、稚内に到着。最北の地を巡った。待望の宗谷岬はもちろんよかったが、それよりも最北端=国境の町であることを再認識し、国際関係の厳しさを考えさせられた。宗谷岬と平和公園の碑1つ1つに込められたものをゆっくり見て回ることができたこともとてもよかった。割高ではあったが、移動に飛行機をフルに使ったツアーを選んだことが結果として正解だった。

 同じフェリーで降りた旅物語のツアーは6時間以上かけて新千歳へ行く。私たちは稚内周辺をゆっくりまわり、40分弱で新千歳に着く。関空行の飛行機は同じものになる。

 


デジブック 『利尻・礼文・稚内の旅』


 ただ、濃霧による欠航のリスクはある。バスの中で、添乗員さん、ガイドさんとのお別れの儀式が終わると霧らしきものが出てきて、アッという間に景色が一変した。地元の人たちが「皆さんはついてますよ」と言ってくれのは決してリップサービスではなく、ほんとうに天候の変化は激しいのである。

 添乗員さんは、急きょ稚内のホテルと翌日の飛行機の確保に大忙しとなった。運も使い果たしかと思ったが、何とか飛び立つことができ、何度目か数えられない「ラッキー!」をつぶやいた。
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利尻・礼文・稚内の旅 2日目

2010年06月22日 | 日記
 昨日は夏至。大阪の日の出は4:45、日の入りは19:14。利尻の日の出はそれよりも1時間早い。遠くへ来たことを実感する。3時25分にホテルを出て、夜露に濡れた草の中をペシ岬の展望台まで登る。日本海には霧がたちこめ雲海のようで、何も説明しなければ山の頂上でご来光を迎えたと言ってもわからないだろう。


デジブック 『利尻・礼文・稚内の旅』


 礼文島は、利尻島に比べて花の種類が多い(約300種)。大きな要因は、一番高い礼文岳でも標高490mと利尻富士(1721m)のような高い山がないため、海上で発生した霧で午前中島全体がすっぽり覆われることが多いということがある。

 利尻からのフェリーから見た礼文島は、緑豊かな柔らかい印象を受けたが、西海岸にまわると荒々しい岸壁の続くまた違った顔を見ることができる。島には信号機が2つしかなく、利尻島のように車で島を1周できない。道は東海岸に沿ってあるだけで、西海岸は歩くしかない。その分、魅力的なトレッキングコースとなる。

 花は2週間ぐらいの単位で見頃が移っていくので、1回ですべての花を楽しむことはできない。例年より開花時期の遅れた“レブンアツモリソウ”を見ることができたのは、ラッキー続きの今回のツアーの中でも“超”がつく幸運であった。花言葉は“君を忘れない”

 礼文島の宿“花れぶん”は「もてなしの宿」として定評があるみたいだが、納得である。至福の時を過ごさせてもらった。
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