インフルエンザが流行する季節になってきました。「ワクチンうってきたわ」という人生ベテランの方がちらほらお見えになります。
まず、「風邪」と「インフルエンザ」は同様なウイルス感染なのですが、症状の強さ、体に対する毒性が違います。
風邪は咳、くしゃみ、鼻汁、のどの痛み、などの症状を中心に、頭痛や体のだるさなど、免疫力がかなりおちていると全身症状を伴うこともあります。
インフルエンザも症状は同じなのですが、風邪の症状に加え、強い発熱、関節痛、筋肉痛、頭痛など強い全身症状が現われ、気管支炎や肺炎を引き起こすこともあります。小児では、中耳炎や熱性ケイレンなども併発し、重症化するおそれもあります。
新型インフルエンザも、症状に関しては通常のインフルエンザと変わりはありません。違うのは体に入ってからの毒性が違うだけです。重症化しやすいということです。そして、幼児やお年寄りなど免疫力の弱っている、あるいは未完成な人に感染し、凄まじい速さで感染が拡大していくのがやっかいなのです。
インフルエンザのもう一つやっかいな所は、飛沫感染するということです。咳やくしゃみ、ツバなどにウイルスが蔓延り感染します。ですからインフルエンザにかかった時は外出を控えなければいけません。新型にしても同様です。他人にうつして感染を拡大しないことが何より大切になります。
治療としては、②で説明したような、抗インフルエンザ薬かワクチンということになります。今のところは大丈夫ですが、地域において新型インフルが疑われる状況に陥った場合や、高熱、全身痛などの症状が出た場合は、早急に医療機関を受診するようにして出来る限り外出を控えるようにしたほうがベターです。また、保健所などに設置される予定の発熱相談センターに連絡し、都道府県が指定する(対応できる)医療機関へ受診するようにしてくださいとのことです。
予防は、外出から帰宅後の手洗い、マスクの着用、流行地(アジアなど)への渡航は控える、人混みや繁華街への外出を控える、休養をしっかりとる、体力・免疫力の向上、バランスよく栄養をとる、など今まで言われてきたことと変わりはありません。「自分もうつらない、他人にもうつさない」これが感染拡大を抑えます。
現在、世界でわかっているウイルスは3800種類ほど存在します。これは分かっている数です。そして人間よりも古くからこの地球に住みついています。ウイルスと闘うと言われますが、ウイルスと共存していくことを考えることがインフルエンザはじめ様々な病気にならない体をつくれるのではないかと思います。
ここで、一つ、インフルエンザではありませんが、以前、マレーシアで多くの豚がアワを吹いて死ぬという奇病が広がったことがありました。また、その肉を食べた人が日本脳炎のような症状を発症することがあったそうです。調査した結果、この原因は”ニパウイルス”でした。なぜ、この病気が広がったのでしょうか
ブタを飼育するためには養豚場が必要です。豚が儲かると思った現地の人が原生林を切り開き、豚の養豚場を拡大していきました。すると原生林の中心部の岩山で暮らしていたフルーツコウモリが餌を失い、養豚場などを彷徨い、フンなどを落としていきます。そこにニパウイルスがいたのです。ニパウイルスはコウモリとは共存していました。しかし、他の動物では変異して毒性を発揮することがあるのです。コウモリにお世話になったニパウイルスが、自然と一体となり自分の必要な分だけフルーツであるエサを食していたのに場所を奪われた主人であるコウモリのため恩返しに、豚に感染したなんて昔話のようなことも想像してしまいます。人間の傲慢さ、欲が招いた結果だとも言えます。
上記のような話もあるのです。インフルエンザなども、実は原因はすべて人間にあるのかもしれません。
予防について触れましたが、やっぱり新型インフルエンザにかからないためには、日頃から身体の免疫力を向上させておくことが大切です。まず、①十分な睡眠で体の新陳代謝を高め、疲労を残さないこと ②しっかり両アゴで食べ物を噛んで食べること ③バランスの良い栄養をとること(野菜や果物、穀物、大豆、いも類など植物食を中心にし、ビタミン、ミネラルを十分にとる。タンパク源は魚が理想的ですが、お肉も少しだけならいいと思います) ③冷たいものを飲んだり食べたりしないようにする(腸管の機能が低下し、ここでつくられるリンパ球や免疫細胞、あるいは造血作用が低下し、体全体の免疫力が低下します) ④激しくない、適度な運動を心がける ⑤ゆっくり大きく呼吸を行い空気を体にたくさん取り入れること(横隔膜を動かすことにより、肺に多くの空気が入り、かつ陰圧で腹腔にも刺激が及びます)
そして、鍼灸治療を行うのも一つの方法です。自然治癒力(免疫力を含む)を高め、病気にならない体づくりの助けになります。当院はじめ東洋医学研究所グループの先生方は、日々このようなことを心がけながら治療していますので、健康になりたい 風邪やインフルエンザ、あるいは今回、取り上げた新型インフルエンザにかからない体をつくりたい と思う方は、どうぞご相談、ご来院してくださいね。
孫子曰く『彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず』と言われています。情報を知り、そして、自分の体もそれに耐えうる免疫力を身につけていれば、これで心配は激減するというものです。
長~く、長~くなってしまいましたが、皆さまの日常が、元気で幸せで楽しい一日となりますように願っています。
二葉鍼灸療院 田中良和
まず、「風邪」と「インフルエンザ」は同様なウイルス感染なのですが、症状の強さ、体に対する毒性が違います。
風邪は咳、くしゃみ、鼻汁、のどの痛み、などの症状を中心に、頭痛や体のだるさなど、免疫力がかなりおちていると全身症状を伴うこともあります。
インフルエンザも症状は同じなのですが、風邪の症状に加え、強い発熱、関節痛、筋肉痛、頭痛など強い全身症状が現われ、気管支炎や肺炎を引き起こすこともあります。小児では、中耳炎や熱性ケイレンなども併発し、重症化するおそれもあります。
新型インフルエンザも、症状に関しては通常のインフルエンザと変わりはありません。違うのは体に入ってからの毒性が違うだけです。重症化しやすいということです。そして、幼児やお年寄りなど免疫力の弱っている、あるいは未完成な人に感染し、凄まじい速さで感染が拡大していくのがやっかいなのです。
インフルエンザのもう一つやっかいな所は、飛沫感染するということです。咳やくしゃみ、ツバなどにウイルスが蔓延り感染します。ですからインフルエンザにかかった時は外出を控えなければいけません。新型にしても同様です。他人にうつして感染を拡大しないことが何より大切になります。
治療としては、②で説明したような、抗インフルエンザ薬かワクチンということになります。今のところは大丈夫ですが、地域において新型インフルが疑われる状況に陥った場合や、高熱、全身痛などの症状が出た場合は、早急に医療機関を受診するようにして出来る限り外出を控えるようにしたほうがベターです。また、保健所などに設置される予定の発熱相談センターに連絡し、都道府県が指定する(対応できる)医療機関へ受診するようにしてくださいとのことです。
予防は、外出から帰宅後の手洗い、マスクの着用、流行地(アジアなど)への渡航は控える、人混みや繁華街への外出を控える、休養をしっかりとる、体力・免疫力の向上、バランスよく栄養をとる、など今まで言われてきたことと変わりはありません。「自分もうつらない、他人にもうつさない」これが感染拡大を抑えます。
現在、世界でわかっているウイルスは3800種類ほど存在します。これは分かっている数です。そして人間よりも古くからこの地球に住みついています。ウイルスと闘うと言われますが、ウイルスと共存していくことを考えることがインフルエンザはじめ様々な病気にならない体をつくれるのではないかと思います。
ここで、一つ、インフルエンザではありませんが、以前、マレーシアで多くの豚がアワを吹いて死ぬという奇病が広がったことがありました。また、その肉を食べた人が日本脳炎のような症状を発症することがあったそうです。調査した結果、この原因は”ニパウイルス”でした。なぜ、この病気が広がったのでしょうか
ブタを飼育するためには養豚場が必要です。豚が儲かると思った現地の人が原生林を切り開き、豚の養豚場を拡大していきました。すると原生林の中心部の岩山で暮らしていたフルーツコウモリが餌を失い、養豚場などを彷徨い、フンなどを落としていきます。そこにニパウイルスがいたのです。ニパウイルスはコウモリとは共存していました。しかし、他の動物では変異して毒性を発揮することがあるのです。コウモリにお世話になったニパウイルスが、自然と一体となり自分の必要な分だけフルーツであるエサを食していたのに場所を奪われた主人であるコウモリのため恩返しに、豚に感染したなんて昔話のようなことも想像してしまいます。人間の傲慢さ、欲が招いた結果だとも言えます。
上記のような話もあるのです。インフルエンザなども、実は原因はすべて人間にあるのかもしれません。
予防について触れましたが、やっぱり新型インフルエンザにかからないためには、日頃から身体の免疫力を向上させておくことが大切です。まず、①十分な睡眠で体の新陳代謝を高め、疲労を残さないこと ②しっかり両アゴで食べ物を噛んで食べること ③バランスの良い栄養をとること(野菜や果物、穀物、大豆、いも類など植物食を中心にし、ビタミン、ミネラルを十分にとる。タンパク源は魚が理想的ですが、お肉も少しだけならいいと思います) ③冷たいものを飲んだり食べたりしないようにする(腸管の機能が低下し、ここでつくられるリンパ球や免疫細胞、あるいは造血作用が低下し、体全体の免疫力が低下します) ④激しくない、適度な運動を心がける ⑤ゆっくり大きく呼吸を行い空気を体にたくさん取り入れること(横隔膜を動かすことにより、肺に多くの空気が入り、かつ陰圧で腹腔にも刺激が及びます)
そして、鍼灸治療を行うのも一つの方法です。自然治癒力(免疫力を含む)を高め、病気にならない体づくりの助けになります。当院はじめ東洋医学研究所グループの先生方は、日々このようなことを心がけながら治療していますので、健康になりたい 風邪やインフルエンザ、あるいは今回、取り上げた新型インフルエンザにかからない体をつくりたい と思う方は、どうぞご相談、ご来院してくださいね。
孫子曰く『彼を知り己を知れば、百戦して殆うからず』と言われています。情報を知り、そして、自分の体もそれに耐えうる免疫力を身につけていれば、これで心配は激減するというものです。
長~く、長~くなってしまいましたが、皆さまの日常が、元気で幸せで楽しい一日となりますように願っています。
二葉鍼灸療院 田中良和
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