カルカッタより愛を込めて・・・。

次のアピア40のライブは6月の予定です。

たった一人。

2018-06-07 11:55:31 | Weblog

 今朝朝食の用意をしていると、朝寝から起きて来た愛犬あんは水をたくさん飲んでいた、いつもよりもたくさん水を飲んでいるな、と思っていると、すぐにその原因が分かった・・・。

 あんは私が三沢川のコイにあげようと玄関に棚の上に置いておいた賞味期限の過ぎた一枚の食パンを食べていたのだった。

 食パンのビニールは荒々しく後ろ返しになっていて、破り捨てたあろうビニールの残骸も周りにあった。

 「あん!パンを食べたな!」と私が叱ると、あんは少し上目遣いで罰の悪そうな顔をしていた、犬がそんな顔をほんとうにするのだろうかと、思う人も居るかもしれないが、悪いと思いながらも野生の本能から食べ物を狙い食べてしまい、怒られると、あんはほんとうにすまなそうな顔をするのである、でも、そのすまなそうな顔を可愛いと思ってしまう私であるが・・・。

 食べてしまったものはもう仕方がない、いつもまでも怒っても、あんにも私にも良くない、だから、食べた分、と言うか、いつもよりも長く散歩をすることにした。

 まだ気温もそうは高くない、暑さに弱いあんでも大丈夫、雨上がりの気持ちの良い天気に私もあんもその天気のような心持ちで出かけた。

 あんは食パンを食べたからであろうか、すぐにウンチダッシュをし始めた、あぁ、ウンチダッシュとはウンチをする場所まで速足になることである。

 すぐに家の近くの地蔵さんの横にある草むらに入り、あんはまずオシッコしてから、すぐ場所を変え、ウンチを終了させた。

 草むらの中に入ったので草の実をあんはたくさんつけていた、それを払い落してあげて、落ち着いた散歩に入った。

 銀行の近くであんの友達ハナ{犬}に会った。

 私がおじさんと散歩しているハナに先に気付き、「あん、ハナだよ!」と言うと、あんはハナまでダッシュにした。

 あんは久しぶりにハナに会うと大喜びした。

 ハナもハナであんの周りを踊るように跳ねまわりに喜んでいた。

 私はその姿を見て、あんたちと同じように喜んだ。

 ハナと別れ、その先にある信号のところで今度はハナのおばさんにあった、あんはこのハナのおばさんも大好きでおばさんに飛びついては喜びを全身で表していた。

 「あん、良かったね!ハナにも、おばさんにも会えて!」と私たちはトコトコと雨上がりの道を三沢川の方に歩いて行った。

 三沢川では二歳児くらいの子とおとうさんが散歩しているところに出会った。

 おとうさんは「ワンワンだ」と言うと、子は「ワンワン!」と言いながら、あんに近づき、あんも静かにしていた。

 子は持っていた大きな葉っぱをあんに鼻先に出した。

 「葉っぱはあげなくて良いよ」とおとうさんは言った。

 私とおとうさんは同時に微笑んだ。

 空は青く、雲は白く、いつも気にしていたアンズの実は美味しそうに色ずいていた。


 
 さて、昨日はライブだったが、なんと私のお客さんはたった一人だった・・・。

 おまけに他の出演者のお客さんは誰一人居なかった・・・。

 20年以上アピアで歌ってきたが、こんなことは初めてであった。

 しかし、とても楽しいライブであった。

 若い頃なら、勝手にがっかりして気落ちしたライブになっただろうが、今は違った。

 PAも出産子育て休みを終え、週に一二度仕事をするようになったマリエちゃんが3年ぶりにしてくれ、とても嬉しかった。

 たった一人のお客さんであれ、心から大切にし、そして何より私自身が喜んで歌うことが出来た。

 大切な経験をさせてもらった、これもかけがえのないことであった。

 
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