路地裏を歩いている時に、家の中から出て来た一人の男と目が合った。アイコンタクトしてカメラのシャッターを一回のみ押したが、その男は何の反応もない。どうも、私が彼の視界に入ってなかったようだ。この写真の右に水道が見えるが、この路地裏ではこれがキッチンにもなり洗濯場にもなる。左下に見える白と赤の壷のように見える物が、女性用の馬桶(つまりトイレ)これに用を足し外の公衆トイレに捨てに行くのがこの地域の昔からの伝統だ。
上海の路地を歩いていると色々な物が落ちている。一番多いのがゴミで二番目に多いのが犬のウンコだ。1990年代は犬のウンコなんて上海の街ではほとんど見た事がなかったが、最近のペットブームでフン害はいたる所にある。
この写真に写っているトタン板は、落ちているというより置いてあると言った方が正しい。隣にいた兄ちゃんに、何でこんな物を撮ってるんだと聞かれたが、うまく説明できなかった。
この写真は、典型的な上海の里弄住宅の様式だ。屋根の形状と出窓がその典型なのだが、最近は再開発の影響でかなり少なくなってきた。
この里弄を上から見ると色々な生活が見えてくる。屋根の上を植木置き場にしたり天気が良い日は布団の物干場にもなる。
昨日、日本から届いたキャノNFD135mm f2をテストしたのが、この画像だ。 5D2に補正レンズ付きのアダプターを介しているので本来の性能ではないが、開放付近の描写は私好みのやわらかい描写だ。
今も南京西路にある国際飯店はヒューデックが設計したホテルで、1960年代まで極東一高い建築(約84m)だったようだ。この建築は、色も形も他の同年代の建築と違いとても目立つ存在だ。 1996年に初めてこのホテルを見た時は、ホテルに見えなく難攻不落の要塞のように見えた。
最近、事務所で飼っている水泡眼に元気がない。エサを食べる時以外は水槽の角でじっとたたずんでいる。最近の上海の天気が不順なのも影響しているのかもしれないが、私は恋の病と勝手に決めつけた。サカリのシーズンも相手が居なく(他の金魚も雄)過ぎてしまい。食う事と寝るだけの生き方でよいのかどうか悩んでいるのだ。
この背中の丸みを見ていると何とかしてやりたいのだが・・・
昔、中国の金魚は陶器の器で飼っていたので、上から見て美しく見えるように品種改良されているが、私は裏から見る金魚も好きだ。