海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

GFX50RでMD Rokkor75-150mm f4とHektor135mm f4.5の比較

2022-02-07 | GFX+オールドレンズ

GFX50R+MD Rokkor75-150mm f4 f4で撮影

 

GFX50R+Hektor135mm f4.5 f4.5で撮影

 

春節期間中もあり外出してないので、ミノルタのMD Rokkor75-150mm f4と私の好きなHektor135mm f4.5の描写を、MDの最短撮影距離で比較テスト。使ったカメラはGFX50Rで、フィルムシュミレーションは動画フィルムのエテルナjpgで無調整。ピントが合った部分のシャープネスは、どちらもほとんど変わらない。Hektorは、前玉を外しビゾアダプターに取り付けているので、GFXの44x33センサーを完全にカバーしている。なので、周辺光量落ちは少しあるがケラレはない。一方のRokkor Zoomは、どの焦点距離でも2m以下付近にピントを合わせると周辺にケラレが発生するが、約2mから無限大ではケラレ問題はない。どの焦点距離でも問題なく使えるレベルの画像がえられる。

このミノルタのMD 75-150mm f4は、New MD時代のレンズで、マニュアルフォーカス最後のZoomレンズだが、Zoom比の影響もあり当時あまり評価されなかったようだ。GFXのセンサーで使っても十分戦闘力があるので、なるべく機材を軽量化したい場合にはお勧めのレンズだ。

デジタルから撮影を始めた人には理解できないかも知れないが、フィルム時代を知っている人で自分でプリント経験のある人は、今のデジタル用レンズに違和感を感じている人も一定数いる。それは、最近のレンズが優秀過ぎるからだ。特にピントが合った部分が、針の先を向けられている様にシャープ過ぎるのも理由の一つ。プロの写真家でさえ、前世紀の古いレンズは、最新の高画素センサーでは解像しないと言い切る人もいるようだが、それは絶対に間違い。また、パソコンの100%表示でアラを探す人も多いが、みんなが畳一枚サイズにプリントする訳でもないし、実際の写真集のサイズを考えると意味がない。このMD Rokkor75-150mm f4は、かわいそうなほど安価で売られているが、もっと評価されても良いレンズだ。

最近は、持ち歩く機材を軽量化しなければならない場合、長玉はMD75-150mm f4をメインに使っている。そして、GF35-70mmも使っているが、シャープネスを落として古いレンズと併用している。ただ、私のメインフォーマットは、1x1(33x33)と65x24(16.5x44)がメインで、時々44x33を使っている。

MD75-150mm f4のブログは以下

https://blog.goo.ne.jp/shanghai_eye/e/c00c53c29f38f62308128f3b5e7b7b39

https://blog.goo.ne.jp/shanghai_eye/e/ac9d5012a7a6c053c0a14a3576078dd4

MD75-150mm f4の海外のサイトは以下

https://phillipreeve.net/blog/review-minolta-md-zoom-75-150mm-14/

 

 


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