海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

かつては日本人専用マンションだった

2023-04-09 | 写真日記

ここ数年灯りがついているのは最上階付近のみ

 

日本のディベロッパーが建てた日本の駐在員用の高級マンションが今もあるが、夜に見上げると灯りがついている部屋は目立つほどいつも同じ部屋のみ。灯りがついているのは最上階付近のみで、その他の階で灯りがついているのを見た事がない。すでにこのマンションも現地企業に売り払ったので、おそらく日本人は住んでないだろう。一度だけこのマンションに取材で行った事があるが、敷地内では日本語しか聞こえてこなく日本人駐在妻とその子供で広場は溢れていたのは衝撃的で異常に見えた。敷地内には日本食を扱う店もあり外出しければ、ここが上海だと絶対に思わないほど日本村だった。こんなところに住むと、日本人の駐在妻同士の派閥があり息苦しくて付き合いが面倒だという人の話を何度も聞いた事がある。上海ではないが他のアジアの国に住んでいた友人は、これが嫌になり日本人の少ないマンションに引越した。

他に日本人専用のマンションが二つあったが、すべて売却され他の資本になったのはもう何年も前の事で、遠い記憶になってしまった。日本人が上海を離れた一つのきっかけは2012年の反日デモだったが、その後は大気汚染の影響もあり本社の方針で単身赴任の駐在員が増えたとも聞いている。

10年以上前は上海で日本語が溢れていたが、その後に街を歩いていても日本語が聞こえてこない街になってしまい、新型コロナの影響もありここ3年でさらに激減。来月中旬から空港のコロナ対策も緩和され航空便も増便になるようなので、自由に日中を行き来できる日が来るだろうが、経済も含め今後どうなるのか読めないね。

☆日本に旅行へ行きたい中国人はとても多いようだが、中国へ旅行に行きたい日本人ってどのくらいいるのかな。製造業関連での日本人は今後も来るだろうが、撮影などのクリエイティブ関連の仕事は、もうすでに日本人が必要はない時代になってきたと私は思っている。

 

コメント
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