海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

遠い記憶 上海 案内状の写真

2012-04-02 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

新宿ゴールデン街の十月での写真展は、一昨日で無事終了しました。わざわざ来ていただいた方、本当にありがとうございました。

この案内状でも使った写真は、2年ほど前に撮影したのだが、今でもこのような風景をいつでも見る事ができる。遠くに見えるビル群は、浦東という場所で、ここからは最新のビルしか見えない。左に見える古いビルは、上海大厦(ブロードウェイマンション)で、蘇州河をまたぐ橋の上で撮影。この橋は、ゆるい太鼓橋になっているので、荷物を積んだリヤカーには相当きつい坂なのだ。リヤカーの後ろを押している人は「押し屋」として、橋のたもとで待機していると金になる。(40m10元くらい)

今の上海は、毎年最低賃金が十数%上がり、店舗家賃も毎年約15%上がる。これは、単純計算すると5年で約2倍になる勘定だ。なので、飯屋なども含め人材確保と値上がる家賃との格闘だ。日本から見ると上海の物価は安いという印象があるが、日本より高い物はたくさんある。このまま右肩上がりに人件費や家賃や物価が上がると後の10年後どうなるのか、想像がつかない。そして一番心配なのが、貧富の差がより激しくなり、その後どうなるのか、それが問題だ。

キャノンFD35mm f2  EOS5Dmark

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする