菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

伊藤真著「赤ペンチェック自民党改正草案」を読む②

2016年08月25日 09時42分01秒 | 議員活動
 
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 自民党草案

 前文(後半)

日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するととも

に、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。

我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、教育や科学技術を

新興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる。

日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、ここにこの憲法を

制定する。

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 下線の部分は、抽象的ながら、≪国防義務≫を義務化しているのです。
 これは、立憲主義、平和主義と相容れません。人権保障に後ろ向きで、」義務の拡大で前のめりな態度が表れています。

 また、「和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する」とありますが、そもそもそのような内容は個人のモラルにゆだねるべき問題であり、ことさら憲法を通じて義務化することは、立憲主義にそぐわないものです。

 また、現憲法にあって、自民党草案にないものは、平和的生存権(ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利)を削除したことです。

 平和のうちに人間として存在することはもっとも基本的人権といえます。これをさくじょしたことは、≪国防の義務≫とも関連があります。


 

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伊藤真著「赤ペンチェック自民党改正草案」を読む①

2016年08月24日 14時30分45秒 | 議員活動
 安倍政権は、憲法改定を前面に押し出しています。しかも、「自民党の憲法改正草案」をベースに考えていくと、安倍首相は明言しています。
 私の手元にも「自民党憲法改正草案」はありますが、これをそのまま読み下しても、分かりにくいものです。
 以前、日本共産党のパンフレットにそって説明を試みましたが、尻切れトンボに終わってしまいました。
 
 今回、伊藤真著「赤ペンチェック自民党改正草案」を読むことができました。伊藤真氏は、若手(いやもう壮年ですか?)弁護士で、歯切れのよい話をする方です。
 私は、笠間公民館で講演を聞いたことがあるし、短い時間でありますが、お話をしたことがあります。
 私の質問にも、「今、いい質問をききました」と、講演の初めに取り入れてくれるなど、臨機応変に対応してくださる方です。

 今回は、この「赤ペンチェック自民党改正草案」を参考に、自民党憲法改定草案の全文を紹介しながら、伊藤真氏の問題点指摘を紹介させていただきます。
 かなり長い連載になりますが、お読みください。

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 自民党憲法草案前文

≪前半≫

 日本国は、長い歴史と固有の文化をもち、国民統合の象徴である天皇

を戴く国家
であって、国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて

統治される。

 我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や

国際社会において重要な地位を占めており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増

進し、世界の平和と繁栄に貢献する。


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 下線部分の≪天皇を戴く国家≫という書き方は、天皇の権威を強化するものです。つまり、国民主権を後退させるものです。
 また、天皇制こそが日本の伝統ある国家だというのは、必ずしも歴史的真実ではありません。
 
 鎌倉、室町、戦国、江戸時代というのは、天皇はいたものの、政治の陰に隠れていたのです。

 下線部分≪日本国は≫にも問題があるのです。現憲法は≪日本国民は≫で始まっているのです。
 このことは、国民主権の「国民」より、国家を前面に押し出し、国民を後退させているのです。
 この変更は、ささいなように見えますが、実は、ここに、自民党改憲草案の大きな底流があるのです。




 

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桜川市長のブルガリア訪問と友好交流都市協定

2016年08月23日 06時10分44秒 | 議会
 昨日の議会全員協議会で、9月中旬に予定されている市長のブルガリア共和国シリストラ州シリストラ市訪問に関して、友好交流都市協定の内容が明らかになりましたので紹介します。

 友好都市協定は、1市について、2市まで友好都市協定を結べるとのことです。県内では、21市が37の外国の都市と提携しています。

 その友好交流都市協定の全文は次の通りです。

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  日本国茨城県桜川市はブルガリア共和国シリストラ州シリストラ市は相互の信頼と尊敬をもとに以下のような友好交流都市協定を締結する。

 両市及び両市民は友好交流都市として相互に認識し、文化、教育、芸術、スポーツ、経済、防災などの幅広い分野における交流を通じて、協力していくものとする。両市は相互理解と友好関係を一層深めていくものとする。

 本協定は敬意及びパートナーシップの精神で締結される。署名と同時に有効となり、締結後の終了期限は、お互いの友好交流のため、定めないものとする。
 
 二通の協定書を英語、ブルガリア語、日本語の3ヵ国で作成署名し、すべての文面は同等正式なものである。各言語によって解釈の違いが生じた場合は英語を正式な言語とする。

 両市と両市民を代表として友好交流都市協定に桜川市長とシリストラ市長が2016年9月14日に署名する。

  桜川市長  大塚秀喜 
  シリストラ市長  ユリアン・ナイデノフ


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 コメント

 この友好都市協定提携のための補正予算は、6月議会で、5名の反対がありましたが、可決されています。

 この協定の内容を見ますと、具体的な交流内容には一切触れていません。今後、どのような交流をするのかわかりませんが、私は、「とりあえずブルガリア共和国シリストラ市にいって、協定を結ぶだけ」と理解してしています。






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9月議会の日程と一般質問者とその質問項目

2016年08月22日 22時05分15秒 | 議会
 今日は、午後1時半から、議会全員協議会が開けれました。
 9月議会の日程が次のように決まりました。

 8月30日(火)
    諸般の報告
    一般質問者と質問項目
  菊池伸浩議員
   ①真壁町高上町駐車場の有効活用について
   ②真壁地区の資源ゴミの収集法を変えたことによる効果は
   ③浄化槽の法定点検について
   ④上曽トンネルの進捗状況について
   ⑤市役所庁舎の耐震化について
   ⑥門毛の採石跡地の土砂搬入命令につい

  市村 香議員
   ①市第2次総合計画の進捗状況について
   ②幼保一体化事業の運営状況について
 
 8月31日(水)
    一般質問
  榎戸和也議員
   ①イノシシ問題について
   ②市長の政治姿勢、政治スタイルについて
   ③市長の全区長訪問について
   ④ブルガリア訪問について
   ⑤職員の採用におけるタトゥーの取り扱いについて
   ⑥トップセールス下での財政の健全性の確保について
    
  萩原剛志議員
   ①投票所の削減について
   ②災害対応設備の設置について
   ③イノシシの食用肉としての推進について


 9月1日(木)
    一般議案の審議

 9月2日(金)
    決算議案の提案

 9月5日(月)
    大綱質疑(決算議案について、各議員が自分の所属委員会以外の分野を20分以内の時間で質問します。

 9月6日(火)~8日(木)
    委員会(各委員会にわかれ、決算書にもとづいて、担当課長から説明をうけ、審議します。(本会議では部長級だけが参加しています)

 9月9日(金)
   委員長報告
   決算の質疑・討論・採決

 
 議長選挙、各常任委員の改選は、後日(市長のブルガリア訪問が終わった後)、臨時議会を開いて決定することが、了解されました。


  

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死ぬまで戦争反対を貫いたジャーナリスト・むのたけじ氏逝く

2016年08月22日 07時31分09秒 | 日々の雑感
 今朝の東京新聞は、むのたけじさんの死去を1面トップで伝えている。
私が、むのたけじという人を知ったのは、氏が発行していた「たいまつ新聞」をまとめた分厚い本をみて買ったことからです。

 戦争中、戦争の報道を続けてきた記者が、その責任を痛感して、記者をやめ、生まれ故郷に帰って、「たいまつ新聞」を発行し、平和・反戦を訴え続けたことを知ったことです。

 私は、若いころは、「戦争は軍国主義者が起こし」、「国民はだまされて」戦争に加担されたのだとばかり考えていました。

 しかし、今こうして、戦争法への道をすすめようとしている安倍首相が、小選挙区制のなせる技とはいえ、国民の支持を得た形になっていること、日本会議というような右翼団体が一定の力を持ち始めていることを考えると、「戦争は国民が支持し、支える体制をつくらなくては、起こせない」と考えるに至っています。

 ちょうど今が、戦争か、平和への分岐点にきている、そんなときに、「戦時報道を顧み、平和反戦訴えた」むのたけじ氏の言葉は重いと感じました。


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