菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

安倍首相の「4野党統一は野合」の非難に答えて

2016年08月13日 07時22分32秒 | 議員活動
 少し遅くなりましたが、さきの参議院選での安倍首相の日本共産党への名指しの批判は異常といえるものでした。あの甲高いあ声で、一国の首相が、特定政党を名指しで、毎回、演説で批判する姿は、テレビで聞いていても不快なものでした。
 そこで、不破哲三前議長の街頭演説の反論部分を紹介いたします。

 「神を信じるものも信じないものも」

 安倍陣営の野党攻撃のきまり文句は、「理念と路線の一致のない野合」という批難です。これは統一戦線の意義をまったく理解しないものです。

 第2次世界大戦の当時、ヒトラーが占領したヨーロッパでは、反ヒトラーの国民的共闘が各国で起き、レジスタンスと呼ばれました。そのときの団結の合言葉が「神を信じるものも信じないものも」でした。
 
 世界観が違っても一致して巨悪に立ち向かう。ここに世界で試された統一戦線の精神があります。

 憲法を破壊し戦争と独裁の政治をめざす安倍政権から、憲法・平和・民主主義を取り戻す。昨年、国会を囲んだ戦争反対のたたかいのなかで、創価学会の三色旗があちこちで翻り、感動を呼びました。

 国民の運命に関わる大事な時には、保守・革新の違い、信教の違いも超えて団結する。統一戦線の心を生き生きと発揮した情景でした。

 改革の道を国民の合意で一歩一歩歩む

 将来の問題については、日本共産党は、21世紀を先々まで見渡し、資本主義を乗り越えた未来社会をめざす壮大な展望を持っています。そこへ進む道筋についても、守るべき大方針を綱領に明記しています。

 それは、「段階的改革」と「多数者革命」です。どんな改革も、国民多数の合意のもとに一段一段前進するという方針です。共闘する相手を無視し、国民の合意を得ないで、自分だけで勝手に前へ進もうというやり方など、私たちとはまったく無縁なもので、それこそ安倍首相の御得意なやり方ではありませんか。

 コメント

  昨年夏、私が国会に行ったときにも、三色旗があちこちに見えました。創価学会の旗が、三色旗とは知っていましたが、こんなに身近に、しみじみとみるのは初めてでした。
 統一戦線の思想は、共産党には昔からありました。1970年代は、革新共闘の時代ですから、統一戦線を組む相手がいました。民主連合政府も、「ひょっとしたら」と思ったものでした。
 ところが、1980年代から、社会党の右旋回が始まり、統一戦線の考え方はあっても、「組む相手がなかなか見えません」でした。
 
 今回で再び、展望がみえてきたのです。

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全県地方議員研修会で学んだこと③まだまだ不足する特別支援学校

2016年08月13日 06時59分15秒 | 議員活動
 3名になった県議団からは多くの報告がありました。その中で、特別支援学校の不足の実態が語られました。
 特別支援学校とは、昔の養護学校、障害児が通う学校と行った方が、年輩者にはわかりやすいかもしれません。
 私は、一時、高教組で書記次長をしていましたので、北茨城、友部、結城、協和の養護学校にお邪魔して、組合員の方と話してきたことがあります。その時とくらべれば、ずいぶん増えたなあと思っていました。
 しかし、現実は、まだまだ足りないのです。

 たとえば、取手市の複数障害児がかえる方は、下妻特別支援学校しかありません。
 取手市からは、通学バスは出ていませんから、つくばみらい市の伊那特別支援学校にまで親が送ります。そこから学校のバスで、片道1時間半かけて通わなくてはなりません。
 下妻に通う児童は、肢体不自由と知的障害など、複数の障害を持っていますから、1時間半、1人でバスに乗り続けることは困難です。
 それではどうするか。
 「親が、さらしで椅子に巻きつける」というのです。
 
 まだまだ、特別支援学校の不足は深刻なのです。


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日本共産党創立94周年記念講演文を読む②

2016年08月13日 06時33分40秒 | 議員活動
 この講演のなかで、安倍政権の改憲の姿勢にふれて、このように言っています。

 安倍政権は、憲法改定に野党を巻き込むために、「憲法審査会を動かして、どこの条文をどう変えるか、ここから議論しよう」という策略をとっております。「改憲論先にありき」-これは本当に逆立ちした議論であります。

 上智大学の中野晃一さんは、こう批判しています。

 『体のここが悪いから手術しましょう』というならわかる。どこも悪くないのに、『どこか手術をしましょう。どこにしましょうか。二重まぶたにでもしましょうか』などというのは話にもならないでしょう。
 
 「改憲先にありき」というのは、「手術先にありき」と同じくらいばかげた議論であり、こんな議論を通用させてはならないということを、私は、言いたいと思います。

 コメント

 この中野晃一さんは、市民連合の立ち上げにも尽力されている方です。茨城市民連合の発会式では講演をしてくださいました。この喩えは、非常に上手なたとえだと思います。

 日本国憲法を手術台にのせて、公明党は「なにか加憲しようか」、自民党は「緊急事態法がないのは問題だ」、「環境問題はどうか」という。さらにはおおさか維新の党も加わって、言い出します。
 そうやってあれこれ検討しているうちに、主治医の安倍首相が出てきて、「憲法9条はいらないのではないか」といいだし、「憲法9条」の削除手術にとりかかる。
 

 


 

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