安倍政権は、憲法改定を前面に押し出しています。しかも、「自民党の憲法改正草案」をベースに考えていくと、安倍首相は明言しています。
私の手元にも「自民党憲法改正草案」はありますが、これをそのまま読み下しても、分かりにくいものです。
以前、日本共産党のパンフレットにそって説明を試みましたが、尻切れトンボに終わってしまいました。
今回、伊藤真著「赤ペンチェック自民党改正草案」を読むことができました。伊藤真氏は、若手(いやもう壮年ですか?)弁護士で、歯切れのよい話をする方です。
私は、笠間公民館で講演を聞いたことがあるし、短い時間でありますが、お話をしたことがあります。
私の質問にも、「今、いい質問をききました」と、講演の初めに取り入れてくれるなど、臨機応変に対応してくださる方です。
今回は、この「赤ペンチェック自民党改正草案」を参考に、自民党憲法改定草案の全文を紹介しながら、伊藤真氏の問題点指摘を紹介させていただきます。
かなり長い連載になりますが、お読みください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自民党憲法草案前文
≪前半≫
日本国は、長い歴史と固有の文化をもち、国民統合の象徴である天皇
を戴く国家であって、国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて
統治される。
我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や
国際社会において重要な地位を占めており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増
進し、世界の平和と繁栄に貢献する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
下線部分の≪天皇を戴く国家≫という書き方は、天皇の権威を強化するものです。つまり、国民主権を後退させるものです。
また、天皇制こそが日本の伝統ある国家だというのは、必ずしも歴史的真実ではありません。
鎌倉、室町、戦国、江戸時代というのは、天皇はいたものの、政治の陰に隠れていたのです。
下線部分≪日本国は≫にも問題があるのです。現憲法は≪日本国民は≫で始まっているのです。
このことは、国民主権の「国民」より、国家を前面に押し出し、国民を後退させているのです。
この変更は、ささいなように見えますが、実は、ここに、自民党改憲草案の大きな底流があるのです。
私の手元にも「自民党憲法改正草案」はありますが、これをそのまま読み下しても、分かりにくいものです。
以前、日本共産党のパンフレットにそって説明を試みましたが、尻切れトンボに終わってしまいました。
今回、伊藤真著「赤ペンチェック自民党改正草案」を読むことができました。伊藤真氏は、若手(いやもう壮年ですか?)弁護士で、歯切れのよい話をする方です。
私は、笠間公民館で講演を聞いたことがあるし、短い時間でありますが、お話をしたことがあります。
私の質問にも、「今、いい質問をききました」と、講演の初めに取り入れてくれるなど、臨機応変に対応してくださる方です。
今回は、この「赤ペンチェック自民党改正草案」を参考に、自民党憲法改定草案の全文を紹介しながら、伊藤真氏の問題点指摘を紹介させていただきます。
かなり長い連載になりますが、お読みください。
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自民党憲法草案前文
≪前半≫
日本国は、長い歴史と固有の文化をもち、国民統合の象徴である天皇
を戴く国家であって、国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて
統治される。
我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や
国際社会において重要な地位を占めており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増
進し、世界の平和と繁栄に貢献する。
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下線部分の≪天皇を戴く国家≫という書き方は、天皇の権威を強化するものです。つまり、国民主権を後退させるものです。
また、天皇制こそが日本の伝統ある国家だというのは、必ずしも歴史的真実ではありません。
鎌倉、室町、戦国、江戸時代というのは、天皇はいたものの、政治の陰に隠れていたのです。
下線部分≪日本国は≫にも問題があるのです。現憲法は≪日本国民は≫で始まっているのです。
このことは、国民主権の「国民」より、国家を前面に押し出し、国民を後退させているのです。
この変更は、ささいなように見えますが、実は、ここに、自民党改憲草案の大きな底流があるのです。