菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

日本大学教授・百地章氏の「天皇生前退位論批判」に思うこと

2016年08月09日 16時43分28秒 | 社会・経済
 茨城新聞には、「天皇生前退位論」にあえて疑問を呈する憲法学者がいるとして、日本大学教授の百地章氏を登場させ、紙面をあたえている。
氏の意見の要点を紹介する。

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 天皇は国民の統合の象徴であり、自身の発言で世論を分裂させてはならない。今回の報道で意向が公になり、国民の意見がわれて政治的論争に発展する可能性もある。

 当初の報道を否定しながらも、結果的には陛下自身が出られる場を設定した宮内庁の対応には、陛下を政治的論争に巻き込む恐れがあるし、責任逃れではないかと感じる。

 現在の皇室典範をつくる際には、過去の歴史を踏まえて慎重に検討した結果、生前退位の仕組みを否定した。先人の判断は尊重すべきで、一時的なムードや国民感情で皇室制度を左右してはならない。一代限りの特別法にも反対だ。

 皇室典範で否定していることを特別法で認めると何でもありになってしまう。一度立ち止まって慎重に議論していくべきだ。

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 私には、こんな違憲ををのべる人が、本当に憲法学者とはとても、思えない。

 「皇室典範がいまの時世にあわなくなってきているのではないか」というのが、問題提起なのではないか。
 
 もちろん、「今の皇室典範をかえなくてもいい」という人がいてもいいとは思う。
 
 しかし、今の皇室典範について、「先人が検討したものだから変えてはならない
」とは、まったく時代錯誤の考え方ではないか。
 
 ≪天皇陛下のお言葉≫は、「ありがたく、恐れ多いこと」といいながら、この発言には、奇異なものを感じるのは、私だけだろうか。


 

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