今日のしんぶん赤旗は、「自民・杉田水脈氏の『いいね』訴訟」での伊藤詩織さんの逆転勝訴を大きく報道しています。東京高裁はは「自尊心を侵害」したとして、判決を出したのです。
私は、2019年12月に、以前、「伊藤詩織さん性的暴行被害裁判・東京地裁判決文(要旨全文)」をブログで紹介してから、伊藤詩織さんの勇気ある行動に敬意を表しています。
しんぶん赤旗の記事が、詳しく書いていますので、紹介します。
「自民・杉田水脈氏の『いいね』訴訟」
伊藤詩織さん逆転勝訴
東京高裁「自尊心を侵害」
賠償を命令
ジャーナリストの伊藤詩織さんを誹謗中傷するインターネット上の書き込み多数に自民党の杉田水脈衆院議員・現総務副大臣が「いいね」を押したことで名誉感情(自尊心)を侵害されたとして、伊藤さんが杉田氏に220万円の損害賠償をもとめた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(石井浩裁判長)は、20日、伊藤さんの請求を棄却した一審判決を変更し、杉田氏に55万円の支払いを命じました。
弁護団によると、「いいね」を押す行為で損害賠償が認められたのは初めてとみられます。
判決はまず、「いいね」を押す行為だけでなく、押した者と対象ツイートで取り上げられた者との関係や、「『いいね』の押されるまでの経緯」も検討する必要があるとの判断をしました。
その上で、「いいね」の対象となったツイッターの書き込みを「伊藤さんの人格を貶めようとする、侮辱するもの」だと認定。杉田氏が「いいね」を押したことは「これに好意的・肯定的な感情を示すために行われ、同時に伊藤さんの名誉感情を侵害する」と判断しました。
さらに杉田氏がネット番組などで伊藤さんへの揶揄や批判を繰り返していたことから「伊藤さんの名誉感情を害する意図があったと認められる」と指摘。杉田氏がツイッターで約11万人のフォロアーをもつ国会議員であり、「その発言などには一般人とは比較し得ない影響力がある」として、杉田氏の「いいね」は社会通念上許される限度を超える侮辱行為と認められる」としました。
判決後に裁判所前で報道陣の取材に応じた伊藤さんは「『いいね』は指先一つの行為だが、崖っぷちに追い込まれた人にとってはどれだけ苦しいものか。判決でそれを示してもらえたと思う」と語りました。
杉田氏は女性の性暴力被害に関して「女性はいくらでもウソをつける」と発言し、その後謝罪しています。会見でこれについて問われた伊藤さんは「一人の被害者としてとても苦しい一言だった。国会議員の立場でこういう言葉を発してしまうことの意味を重く受け止めてほしい」と述べました。
伊藤さんは2020年8月に提訴。今年3月の一審判決で東京地裁の武藤貴明裁判長は、杉田氏の行為について「違法となるような特段の事情は認められない」として請求を棄却し、伊藤さんが控訴していました。
私は、2019年12月に、以前、「伊藤詩織さん性的暴行被害裁判・東京地裁判決文(要旨全文)」をブログで紹介してから、伊藤詩織さんの勇気ある行動に敬意を表しています。
しんぶん赤旗の記事が、詳しく書いていますので、紹介します。
「自民・杉田水脈氏の『いいね』訴訟」
伊藤詩織さん逆転勝訴
東京高裁「自尊心を侵害」
賠償を命令
ジャーナリストの伊藤詩織さんを誹謗中傷するインターネット上の書き込み多数に自民党の杉田水脈衆院議員・現総務副大臣が「いいね」を押したことで名誉感情(自尊心)を侵害されたとして、伊藤さんが杉田氏に220万円の損害賠償をもとめた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(石井浩裁判長)は、20日、伊藤さんの請求を棄却した一審判決を変更し、杉田氏に55万円の支払いを命じました。
弁護団によると、「いいね」を押す行為で損害賠償が認められたのは初めてとみられます。
判決はまず、「いいね」を押す行為だけでなく、押した者と対象ツイートで取り上げられた者との関係や、「『いいね』の押されるまでの経緯」も検討する必要があるとの判断をしました。
その上で、「いいね」の対象となったツイッターの書き込みを「伊藤さんの人格を貶めようとする、侮辱するもの」だと認定。杉田氏が「いいね」を押したことは「これに好意的・肯定的な感情を示すために行われ、同時に伊藤さんの名誉感情を侵害する」と判断しました。
さらに杉田氏がネット番組などで伊藤さんへの揶揄や批判を繰り返していたことから「伊藤さんの名誉感情を害する意図があったと認められる」と指摘。杉田氏がツイッターで約11万人のフォロアーをもつ国会議員であり、「その発言などには一般人とは比較し得ない影響力がある」として、杉田氏の「いいね」は社会通念上許される限度を超える侮辱行為と認められる」としました。
判決後に裁判所前で報道陣の取材に応じた伊藤さんは「『いいね』は指先一つの行為だが、崖っぷちに追い込まれた人にとってはどれだけ苦しいものか。判決でそれを示してもらえたと思う」と語りました。
杉田氏は女性の性暴力被害に関して「女性はいくらでもウソをつける」と発言し、その後謝罪しています。会見でこれについて問われた伊藤さんは「一人の被害者としてとても苦しい一言だった。国会議員の立場でこういう言葉を発してしまうことの意味を重く受け止めてほしい」と述べました。
伊藤さんは2020年8月に提訴。今年3月の一審判決で東京地裁の武藤貴明裁判長は、杉田氏の行為について「違法となるような特段の事情は認められない」として請求を棄却し、伊藤さんが控訴していました。