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笠間高校の部
その1 理科の授業で
私は理科の授業では、ほとんど仮説実験授業でおこなっています。今では授業書がたくさんできていますので、いくら時間があってもやりきることはできません。私は、この12年間教科書をつかったことはありません。いや使えないのです。《仮説》でやってしまうと、教科書を使う授業は、生徒さんたちが嫌がるのです。
その2 総合的な学習の時間
平成15,16年の2年間は「総合専科」として、仮説実験授業をやってきました。1学年6クラス、各1単位です。週1回の授業でも、仮説実験授業なら授業として、成立します。
その3 学校の事務室で
教室に行く前に、事務室で簡単な実験をして予想してもらいます。事務を通して嘗て理科の実験道具が「このように楽しく活用されている」ことを知ってもらうことは、その後の実験道具購入にも影響をあたえます。なによりも事務員さんが喜んでくれます。
その4 学校の忘年会で
忘年会の出し物のトップは、いつも私の仮説実験授業で始まります。《世界の国旗》や《2倍3倍の世界》など、見栄えのするものは人気があります。酔いがまわると、さすがに関心が薄れますので、長くやらないことが秘訣です。また、場面転換は早くしないと、ヤジがとんできて、待ってはくれません。
その5 成績不振者の保護者会で
成績不振で学校に呼び出された親御さんに、苦情を言っても仕方ありません。親御さんは来てくれただけでいいのです。そこで、仮説実験授業を子どもと一緒に受けてもらいました。
「ジンタンは豆電球がつくほど電気を通すか」という問題では、看護婦のお母さんは「豆電球はつかない」に手をあげました。隣にいた子どもさんが「お母さん、つくんだよ」と脇腹をつつきますが、お母さんは「クスリに金属があってはだめでしょ」といって、断固聞き入れません。結果は「子どもさんの勝ち」でした。言い雰囲気になる一瞬です。
その6 PTA支部総会で
PTA支部総会は10人~15人の参加でおこなわれます。役員決めや学校からの連絡もすぐ終わってしまうので、30~40分の短い授業をやらせてもらっています。なにかを媒介にしてお互いが話すきっかけをつくるって大事ではないかと思います。
その7 中学生の体験入学で
毎年、夏休み中に、中学生の体験入学がおこなわれます。約200人近い中学生が参加してくれます。「学校見学だけ」では失礼になるだろうということで、本校では授業体験をしてもらっています。工芸・デザインコースは、焼き物やデザインをしてもらいますが、それだけでは全員を収容できません。そこで仮説実験授業の出番です。毎年、70人~90人の生徒さんを対象に、講堂で《空気と水》の授業をやっています。この授業は200人くらいなら参加できますので、教務からは大歓迎されています。
(続く)