私の子どものころ、「聞くは一時の恥」ということわざを習いました。しかし、その後、仮説の研究会で、板倉聖宣氏から、「聞くはちょっとの勇気、聞かぬは永遠の謎」というカルタを習いました。
そこで仮説実験授業をはじめてから、いろいろ疑問がでてきて、実験道具について疑問が出てきたので、メーカーに電話を入れました。そのメーカーの対応を、宇都宮仮説サークルで披露したら、「文章にまとめて見たら」とのアドバイスをいただき、いくつかまとめましたので、紹介します。
《マジックインキの黒は何を使っていますか?》
〈電子レンジと電磁波〉の授業で「墨汁の黒い紙は、電子レンジでチンすると燃えますが、マジックインキはで書いた黒い紙は燃えない」とい箇所があります。墨汁には炭素があるが、マジックインキには炭素がない」との説明になっています。
そこで、マジックインキの製造元「内田洋行」に電話してみました。
キクチ「マジックインクの黒の成分は何なのですか」
内田洋行「何をつかっているかあててみて」
キクチ「電子レンジでチンしてみても燃えませんから、炭素を使ってないことは確か何ですが」
内田洋行「炭素を使っていないことは事実です。あとは、企業秘密ですから教えられません。
注)研究者はこの質問をとても喜んでくれたのです。のっけから「何だと思う。あててみて」ですから。こんな応対をされたのははじめてです。どのメーカーにも「お客様対策室」はありますが、たいていは苦情が主なもののようです。だから、専門の研究員は普段は手持ち無沙汰なのです。ですから、出番がくると、親切に対応してくれるのです。
印刷屋さんでも、黒インクのことを、クロとはいわないで、スミ(墨)と呼んでいます。
お習字で書いた紙を電子レンジにいれてチンすると燃えますから注意してください。
【電球型蛍光ランプには何を使っているのですか?】
これも、〈電子レンジと電磁波〉のときの話です。
キクチ「ネオボール(東芝製品)という蛍光灯の基板部分は、どんなものを使っているのですか。」
東芝研究員「何を知りたいのですか」
キクチ「ネオボールを電子レンジに入れて、チンしたら、とても臭くなって、石炭酸のような臭いがしましたので、何の臭いか知りたいのです」
東芝研究員「なんて!実験しているのですか。そんな実験しないでください」
注)サークル型の蛍光灯をいれても明るく光りますが、電球型蛍光灯をいれると、基板から異臭が発生し、教室中臭くなって、2~3日、臭いが消えません。やらない方がいいです。
【ユンケル黄帝液の容器の金文字に何を使っているのですか】
これは〈自由電子がみえたらな〉のときの話です。
キクチ「ユンケル黄帝液のことでお聞きしたいのですが・・・・。瓶のユンケルの金文字は何を使っているのですか?」
佐藤製薬の研究者「え~!。いままで、瓶の中身のことで質問を受けたことはありますが、外側のことで質問されたのははじめてです。箱やラベルは製造会社が違いますので、そちらへ質問を伝えて、後日、お答えします。
後日談 佐藤製薬から、ユンケルの箱に使われている「金色のラップ」が送られてきました。しかし、瓶の金文字の内容については教えてくれませんでした。けれども、一緒に、佐藤製薬のマスコットや宣伝用のマグカップもおまけとして送られてきました。
注)〈自由電子がみえたなら〉では、「光るもの」は、たいてい金属が使ってある。だから、折り紙の銀紙や金紙も、電気を通す。ジンタンもアラザン(銀色にひかる砂糖菓子)も電気を通します。ユンケル黄帝液の瓶の金文字も、「なんとか無理すれば『電気を通す』ようなのです」。そこで電話をいれて見たのです。
金色のラップは、金属が少なすぎて通しません。
【直径14メートルのガスタンクは水戸市内にありますか】
これは【宇宙への道】という授業書で使います。直径13㎝の地球(1億分の1の模型)を基準にすると、太陽は14メートルになることは計算上知られています。この地球の模型をもって、直径14メートルのガスタンクの前で写真を撮りたくて、探していたのです。
私が水戸南高校に通っているとき、水戸市河田町に2つのガスタンクが並んでいたので、電話で聞いてみたのです。後日、詳しく書いたファックスが送られてきました。
ファックスの内容
ガスタンクとはいわず、ガスホルダーといいます。
水戸市河田町のガスホルダー
1号ホルダー(小さい方)直径17.9メートル 容積3000㎥メートル
2号ホルダー(大きい方) 22.55 6000
この近辺には、14メートルのものはありません。栃木県の方にあると。聞いています。
そちらを探してはいかがでしょうか。
注)その後、この話を聞いた栃木仮説サークルの人が、このガスホルダーを探し当てたときいています。
しかし、板倉聖宣氏作成のカルタには「どちらに転んでもシメタ」という札もあるのです。
この1号ホルダーと2号ホルダーの容積は2倍の違いがあるのです。
直径の違いは1.26倍ですから、
1.26×1.26×1,26=2
つまり、〈2倍3倍の世界〉の授業書で使えることが分かったのです。
そこで仮説実験授業をはじめてから、いろいろ疑問がでてきて、実験道具について疑問が出てきたので、メーカーに電話を入れました。そのメーカーの対応を、宇都宮仮説サークルで披露したら、「文章にまとめて見たら」とのアドバイスをいただき、いくつかまとめましたので、紹介します。
《マジックインキの黒は何を使っていますか?》
〈電子レンジと電磁波〉の授業で「墨汁の黒い紙は、電子レンジでチンすると燃えますが、マジックインキはで書いた黒い紙は燃えない」とい箇所があります。墨汁には炭素があるが、マジックインキには炭素がない」との説明になっています。
そこで、マジックインキの製造元「内田洋行」に電話してみました。
キクチ「マジックインクの黒の成分は何なのですか」
内田洋行「何をつかっているかあててみて」
キクチ「電子レンジでチンしてみても燃えませんから、炭素を使ってないことは確か何ですが」
内田洋行「炭素を使っていないことは事実です。あとは、企業秘密ですから教えられません。
注)研究者はこの質問をとても喜んでくれたのです。のっけから「何だと思う。あててみて」ですから。こんな応対をされたのははじめてです。どのメーカーにも「お客様対策室」はありますが、たいていは苦情が主なもののようです。だから、専門の研究員は普段は手持ち無沙汰なのです。ですから、出番がくると、親切に対応してくれるのです。
印刷屋さんでも、黒インクのことを、クロとはいわないで、スミ(墨)と呼んでいます。
お習字で書いた紙を電子レンジにいれてチンすると燃えますから注意してください。
【電球型蛍光ランプには何を使っているのですか?】
これも、〈電子レンジと電磁波〉のときの話です。
キクチ「ネオボール(東芝製品)という蛍光灯の基板部分は、どんなものを使っているのですか。」
東芝研究員「何を知りたいのですか」
キクチ「ネオボールを電子レンジに入れて、チンしたら、とても臭くなって、石炭酸のような臭いがしましたので、何の臭いか知りたいのです」
東芝研究員「なんて!実験しているのですか。そんな実験しないでください」
注)サークル型の蛍光灯をいれても明るく光りますが、電球型蛍光灯をいれると、基板から異臭が発生し、教室中臭くなって、2~3日、臭いが消えません。やらない方がいいです。
【ユンケル黄帝液の容器の金文字に何を使っているのですか】
これは〈自由電子がみえたらな〉のときの話です。
キクチ「ユンケル黄帝液のことでお聞きしたいのですが・・・・。瓶のユンケルの金文字は何を使っているのですか?」
佐藤製薬の研究者「え~!。いままで、瓶の中身のことで質問を受けたことはありますが、外側のことで質問されたのははじめてです。箱やラベルは製造会社が違いますので、そちらへ質問を伝えて、後日、お答えします。
後日談 佐藤製薬から、ユンケルの箱に使われている「金色のラップ」が送られてきました。しかし、瓶の金文字の内容については教えてくれませんでした。けれども、一緒に、佐藤製薬のマスコットや宣伝用のマグカップもおまけとして送られてきました。
注)〈自由電子がみえたなら〉では、「光るもの」は、たいてい金属が使ってある。だから、折り紙の銀紙や金紙も、電気を通す。ジンタンもアラザン(銀色にひかる砂糖菓子)も電気を通します。ユンケル黄帝液の瓶の金文字も、「なんとか無理すれば『電気を通す』ようなのです」。そこで電話をいれて見たのです。
金色のラップは、金属が少なすぎて通しません。
【直径14メートルのガスタンクは水戸市内にありますか】
これは【宇宙への道】という授業書で使います。直径13㎝の地球(1億分の1の模型)を基準にすると、太陽は14メートルになることは計算上知られています。この地球の模型をもって、直径14メートルのガスタンクの前で写真を撮りたくて、探していたのです。
私が水戸南高校に通っているとき、水戸市河田町に2つのガスタンクが並んでいたので、電話で聞いてみたのです。後日、詳しく書いたファックスが送られてきました。
ファックスの内容
ガスタンクとはいわず、ガスホルダーといいます。
水戸市河田町のガスホルダー
1号ホルダー(小さい方)直径17.9メートル 容積3000㎥メートル
2号ホルダー(大きい方) 22.55 6000
この近辺には、14メートルのものはありません。栃木県の方にあると。聞いています。
そちらを探してはいかがでしょうか。
注)その後、この話を聞いた栃木仮説サークルの人が、このガスホルダーを探し当てたときいています。
しかし、板倉聖宣氏作成のカルタには「どちらに転んでもシメタ」という札もあるのです。
この1号ホルダーと2号ホルダーの容積は2倍の違いがあるのです。
直径の違いは1.26倍ですから、
1.26×1.26×1,26=2
つまり、〈2倍3倍の世界〉の授業書で使えることが分かったのです。