菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

仮説の思い出・「カーボン紙を使って報告書を」という時代錯誤を変更させた話

2019年01月10日 21時53分14秒 | 仮説関連


「カーボン紙を使って報告書を」という時代錯誤を変更させた話
  
  笠間高校  菊池伸浩
 
これは、私が笠間高校の進路指導部長のなったときの話。つまり、2004年話です。新年度の4月、県は学校基本調査を実施しています。進路指導部長と事務職員2人が県庁舎の講堂集められ説明を受けます。事務職員は学校の基本的なこと、私は生徒の進路の詳細を報告するので、その説明を受けるのです。「年中行事」ですから、真新しいことはありません。
 
 ところが、最後に、この文書は「カーボン紙をつかって、コピーして、2通出してください」と言ったのです。
この説明は聞き捨てできません。
 私は、隣の事務員に「カーボン紙なんて、今どきないだろう」というと、「このときのために、カーボン紙をとっといてあるのです」というではありませんか。

 「ワープロが全盛の今どき、なんでコピーではいけないのか」との疑問がわいてきました。そこで、手をあげて質問しようとすると、「恥ずかしいから、やめてよ」とわきで止めるのです。しかし、ここで引くわけにはいきません。県全域から100校以上200人近くもいて、だれも「なぜ、コピーではいけないのか」と質問する人がいないのです。
 
 そこで、私は、立ち上がって質問しました。ところが、答弁者は、はじめて説明会に参加した新人でした。「わかりませんので、調べてから、あとでファックスでお知らせします」
 「何言っているんだ。ここは県庁だよ。すぐ部署に帰って、聞いてくればいいんだよ。5分ぐらい待っているから」
 しかし、結局はまともな、答弁はありませんでした。

納まらないのは私です。学校へ帰ってすぐ、文部省に電話をいれました。
「今どき、カーボン紙で資料を提出しろなんて指導をしているのですか」
「いいえ、私らは、きちんとデータさえいただければ、コピーでもいいし、なんなら、フロッピーでもいいですよ」
 
 折り返し、すぐ、県教育委員会に電話を入れ、このことを伝えますと、「文部省がいいというなら、私らは、もちろん結構です」
 ということで、事務室にしまってあったカーボン紙は、お役御免になったというわけです。

何事も、技術の進歩を頭にいれて置かなければ、「変な言い伝え」が生きているのです。

私が子どもの頃は、きちんとした文書は「黒インクを使ったペンを使う。ボールペンは禁止でした」
それは、ボールペンの「インクが粗悪」で、長時間たつと「分離」して消えることがあったからでした。

また、私が、教員に成り立ての頃は、「ゼロックスのコピーは、ビニール袋に入れて運ぶのは禁止でした。それは、静電気で、インクが消えてしまうことがあったからです」
時代が変わると、機械も進歩するのです。それを認めず、いつまでも、自分の頭で考えることなく、古い習慣をかたくなに守り続けてはいけないという教訓です。

このことがあってからは、私への県教育委員会の対応は、変わりました。

注)この話を書くきっかけを作ってくれたのが板倉聖宣氏です。コピー機全盛の時代に、いまでもカーボン紙を使って、研究論文を書いている、東大の教授がいるとの話を聞いたからです。偏差値が高いことと時代の変化を受け入れることは別なことなのです。

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仮説の思い出 正義の押しつけは本当にコワイ

2019年01月10日 20時50分12秒 | 仮説関連


読点(、)とコンマ(,)をめぐって、正義の押しつけは本当にコワイ
     笠間高校  菊池伸浩


 学校で公文書の書き方をめぐって、「いざこざ」があったとき、あなたはどのように対処しますか。
本校(笠間高校)では、教頭と事務長がかわり、突然、公文書の書き方が細かく注意されるようになりました。事務室はもちろん、職員室でも「ぶつぶつ」言う人が現れました。
 「点でもコンマでもどうでもいいのになあ」という声が聞こえてきます。
まあ、そんなに気にすることはないだろうと、思っていたら、ついに私のところにもやってきたのです。
 
 昨年度の報告文書を数字だけかえて、管理職に出したところ、「横書きの公文書では、『、(読点』ではだめで、『,コンマ』にせよ)というのです。また、「別紙」というのは紙が1枚のときで、複数のときは「別添」という言葉を使うと言うのです。

 事務長にその根拠を聞きますと、「公用文の書き方」という冊子をもってきて、詳しく説明してくれました。たしかに、事務長の言うことには間違いはありません。教科書をみても、横書きの文はみなコンマを使ってあるのです。
 しかし、私はすんなり受け入れることはできませんでした。私は、日本語は縦書きでも横書きでも、句読点である以上、「読点=、」「句点=。」が正しいと思っていて、疑ったこともありませんでした。

 そこで広辞苑を見ると、 「コンマは欧文の句読点の1つ」となっているのです。ならば、「横書きの日本文書は、「句点=。」ではなく、「ピリオッド=.」にしないのかと、つい文句を言ってしまいした。しかし、そんな疑問には、管理職は答えてくれません。

 そこで、今度は、教育委員会総務課に電話をいれて、「なぜ、県の公用文書の書き方例には、“横書きはコンマ”にすると決めたのですか。どういう理由でそう決めたのか」と聞きました
 ところが、「コンマを使う決めたことは事実」だが、どういう理由でそう決めたかは、わからないので、調べて後日電話をするというものでした。
 また、「読点は日本語上でも間違っていないと思うがどうか」と聞いたところ、「もちろん、読点を使った文書でも受け付ける」との回答でした。さらに、「末尾が半角ずれた文書でも受け付けるには支障はない」との回答を得ました。
 
 パソコンで、「ワード」を使っている方は、経験あるかと思いますが、どうかすると「半角ずれることがあるのです。その事務長は、「半角のズレ」も、朱をいれて、書き直しを要求していたのです。

 さらに、念のために、親しい管理職の友人4人に、電話をいれ聞いてみました。どの管理職も「そんなことは気にしないで、公文書を見ている」と答えてくれました。
 ただし、「事務長は、学校における文書取り扱い責任者である」から、「私の口から、それが悪いとはいえない」とも言われました。
 
 私は、この経過を文書にして、全職員に配布しました。そして、もし、どうしてもきちんとやりたいのなら、年度初めにきちんと説明し、よくわからない人がいる現状なのだから、公文書の書き方について講習会を開くべきではないか」という提案をしました。

 この問題は、「たいしたことないのに、いやたいしたことではないから」、多くの教職員にストレスを与えました。
 1つは、文章を書くという、文化の問題を、他人にあれこれ言われたことにあると思います。私にしても、34年間「読点」でやってきたのに、突然、「コンマでなければ、管理職の印は押せない」となれば、ムッとするのは当然ではないでしょうか。

 でも、一番の問題は、正義(善意)の押しつけにあると思っています。
直される方には、いままで通ってきた文書が、「、=読点」を「赤い,コンマ」に直されて、「もう一度かきなおしてください」となれば、「こんなのどうでもいいじゃん、勘弁してくれよ」となります。

 しかし、管理職は、「大学を出た先生が、公文書1つ満足にかけないのでは困る。ここで私がきちんと直してあげなければ」とう善意が、「押しつけ」になって表れたのだと思います。

 正義(善意)の押しつけは、本当に怖い。
これが今回の一番の教訓ではないでしょうか。

 その後、県教委の方の話では、「国(文部省)の文書にも「読点=、」がある文書を、かなり発見したということです。国の法律文は「縦書きが原則」のため、ふだんは「、」を使っており、それをそのまま、横書きに変換するため「、」のままの場合が多いそうです。
                          2003年5月7日記
 注)これは、高教組(茨城県高等学校教職員組合)の定期大会に、「軽い資料」として配布したものです。ところが、反響が大きく、「よくいってくれた」という礼状までいただいたので、紹介いたしました。

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白鳥は、「西友部の枡箕ヶ池」から「大月の小野池」に移動したのでしょうか

2019年01月10日 12時24分35秒 | 桜川市
 
 

 このところ、枡箕ヶ池の白鳥を見かけない日がよくあります。桜川市発足当初は、真壁地区の方から、「白鳥がいる枡箕ケ池って、どこにあるの」とよく聞かれたものです。しかし、餌付けを刷る人が減ってしまったようです。たまには見るのですが、一匹も見かけない日が多くなっているようです。

 今朝、7時前に大月の小野池に脇を通ったとき、11羽の白鳥を見かけました。写真を撮ろうとおもい、車をおりて近づきますと、白鳥がよってきます。だれかが餌付けをしているようです。小野池は枡箕ケ池よりはるかに大きいので、ことらの方が住むやすいのでしょうか 


 

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