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術前説明

今日のひろ君、一日通して元気がなかった。
Bedから車椅子への移動も全然歩こうとせず、声もなかなか出なかったので意思の疎通もままならず。
食事は、朝、昼は主食を半分は食べたので経管は入れられなかったが、夕食は食べる気全く無しだった。
昨日が一日元気だったので、その反動なのかな?

でもエスカレーターになると、ひろ君のswitchがONになる。
「エスカ、行こうか!」、「たのしい~」、「もっとやりたい!」等、声も出るし、何よりやる気が全然違う。早足でスタスタだ。
午前のPTでは 2往復、午後のOTでは 3往復もした。

エスカに乗る時はスタスタ歩くのに、それ以外では全く身体に力を入れようとしないし、いくら声掛けしても全然答えてくれない。
なんで?、ママはどんどんイライラ。あ~、Beerが欲しい~。

夕方、主治医の先生より明日の治療の説明があった。

<説明内容>
1.当院での3回の塞栓術で、大きな動静脈シャントはかなり閉塞されたが、まだ脳実質動脈や脳硬膜の小さな動脈が栄養動脈になっており、それらは小さな血管だが、多数ある。そのため、動脈側からアプローチ可能な枝は、左側頭葉に向かう中大脳動脈の枝(2本)だけ。

2.一方、瘤に集まったシャント血流の出口は3ヶ所(上方、前方、側方)あり、上方,前方は静脈に逆流しているので、今回の血管内治療はこの2ヶ所の逆流を消すのを目的に、経静脈的塞栓術を行う予定。側方は心臓へ向かう正常な流れなので、今回の治療ではそこまではやらない(瘤が完全に詰まっていない状態でココを詰めると、脳内出血の恐れもある)。

3.静脈側から詰める予定だが、状況によっては左中大脳動脈にマイクロカテーテルを持って行き、瘤まで進めて詰めるかもしれません。

4.これらの治療により、脳静脈圧がさらに下がれば、脳にとって良好な状況になる。海綿状上血管奇形からの出血が減るかどうかはわからないが、海綿状血管奇形をさらに誘発する環境をなくすことになると思う。

幾度に渡る血管内治療でやっとここまで来たのだから、瘤内塞栓で完全に動静脈シャントが無くなって欲しい。
明日の血管内治療、どうかうまくいきますように。そして、これが最後になりますように。
ひろ君、明日、頑張ろうね。

これを書いていたらどんどんイライラがおさまってきた。ひろ君の寝顔、可愛いい
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