鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

チョピット歩いて紅葉を愛でて、たまにはゆったり 師走の好日…

2017-12-05 11:28:28 | 日記

今から1カ月と少し前に個展が終わった時から秘かに「紅葉を愛でる時間もないまま、アッという間に年末だ…」と感じてはいたところです。そしてその予感どおり11月・霜月はまさに「まばたきしている間」?に過ぎゆき、ふと気がつくと、師走もはや5日目を迎えました。この師走の飲み会を「忘年会」と定義した場合、昨夜まですでに忘年会は3回を数えています。「ちょっとはカラダを労わらねば…」というわけではないのですが、週明けの昨日12月4日は鎌倉の街を囲む山ふところの紅葉を愛で歩くこととなりました。

恥ずかしながら、このたびも山歩きツアーの名称は「牧郎とチョピット歩こう会」となっています。私の名前が「冠」になってしまったことだけでも、なんともこそばゆい気持ちでいっぱいです。この会の起源は今から約3年ほど前のこと。ご近所に住む人生の先輩にして山歩きの達人さんが「牧郎さんは歩き不足気味なので、街と山の徘徊へ向けてのエスコートをしましょう」ということで、アッという間に「牧郎とチョピット…」が発会の運びとなった次第です。以来、数次にわたって鎌倉の山野を歩いてきていますが、この会は「チョピット歩こう」に限らず、隙あらば「たくさん飲もう会」にも変身可能なとてもフレキシブルな風情の集まりのようにも思われます。

この日の「牧郎とチョピット…」は、山歩きの達人さんが永きにわたって住まわれてきた広大な自宅のお庭探訪からスタート。

春ともなれば気が遠くなるくらいの筍が収穫できる山と趣ある井戸が残るお庭を眺めるにいたり、あらためて佐助という地の奥深さを感じます。

そして、本日の「チョピット」歩くメインフィールドへ向けて、鎌倉駅から「大塔の宮」行きのバスに乗ります。驚いたことに、午前10時前のバスは、ハイカーと思われる人で超満員。

バスの入り口デッキにかろうじて身を寄せていましたが、ぎゅうぎゅう詰めのデッキから垣間見える鶴岡八幡宮のなんともすがすがしいいことか…。「段葛の桜の葉は、みんな落ちたね」という会話の中に「初冬」という想いを新たにします。

鎌倉駅から約10分ほどバスに揺られて鎌倉宮前に降り立ち、いよいよ山ふところに向かいます。まずは、このたびオープンした「永福寺跡」へ。

今から遠い昔、仏人や鎌倉武士たちが集い賑わっていたであろう頃に想いを馳せてはみたものの、人工的な池がいやに目立つ史跡の今後は「いかなるものか?」と、しばし複雑な思いがアタマをよぎったりもします。

この史跡脇のテニスコートから響くラケット音に追いたてられるように紅葉の名所「獅子舞」へ向けて進路を東北方向に。途中、このような道標が。

「獅子舞」とは、はたして「lion dance」…、と表記してよろしいものなのしょうか?なんとも気になる師走の昼…。

渓流沿いの道をゆっくりと登りつつ、頬に当たる風が徐々に冷たく、そして固く感じるようになってきます。


鎌倉宮から登り歩くこと約20分、鎌倉の紅葉の名所のひとつ「獅子舞」に到着します。

「獅子舞」への道中、「この時期、こんなに人の姿を見ない年は無かった」というくらい閑散としていた山道ですが、「獅子舞」にたどり着くと、そこは真っ赤な紅葉を愛でる方々でいっぱい。
一説によると、今から100年以上前の日露戦争に際し大日本帝国連合艦隊を指揮していた東郷平八郎大将がこの「獅子舞」の地に山荘を築き、その山荘をより趣きのある地にすべく鮮やかな彩りの紅葉を植え揃えたのだとか。

たしかにこの一帯だけ、紅や黄色に輝く紅葉が乱舞しています。

「獅子舞」を経て沢をさらに登り、天園・六国峠から歩を南に進めて約15分ほど登り下ると二階堂の瑞泉寺付近で下界に降り立ちます。そして今回の「チョピット」のスタート地点・鎌倉宮へ戻る途中、日本画壇の巨匠・故平山郁夫画伯の自宅前を「チョピット」探訪。

玄関前の紅葉が、いい味出していました。

鎌倉駅方面に向かう道中、学問の神様として信仰を集める荏柄天神社の前では受験生を持つヤングミセスの皆さんが「今度、ゆっくりお参りに来なくては…」とつぶやき合っています。

その言葉とともに思わず「あぁ、あの子とあの子だね…」と、受験勉強に励むチビッ子たちの顔が浮かびます。我が身を振り返って、師走の平日の昼日中から「チョピット」ぶらぶらと紅葉狩りなんぞしていてよいものか、少々罪の意識も芽ばえますが、その想いもすぐに消え去ります…。

鎌倉駅に戻ってやや遅めのランチは、つい2週間前にも母親の「米寿」のお祝いをした小町通り脇のあのフレンチのお店。


美味しいランチでオナカもココロも満腹になったところで「私の名前を冠した 牧郎とチョピット歩こう会 という名称はちょっとばかり身分不相応です。私の名前を外してください」と申し出たのですが皆さんから即座に却下され、さらに次回「牧郎とチョピット歩こう会」は飲み会に趣向を変えて実施される気配が濃厚です。さしずめ「牧郎とチョピット アルコール会」…!?










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