いよいよ11月2日の金曜日からウチの工房にて、東京・白金の輸入雑貨ショップ「イル ヴィアッジョ」さんとのコラボ展がスタートします。前回のブログにて出展予定のアイテムを少しばかり紹介いたしましたが、開幕を目前に控えたこのたびのブログでも展観予定のアイテム・作品をアップさせていただきます。
つきましては、前回ブログを読んだ方々から少しではありますが「静かなる反響」をいただいた内田裕也・樹木希林ファミリーの広告に関する記述はそのままに、その後に明日から開幕の「コラボ展」プレビューとさせていただきます…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
たとえば、「愛読書は…?」と尋ねられた時には即座に「新聞、でしょうか…」と答えるくらい、新聞が大好きです。毎朝毎夕、たとえどんなに忙しい時でも、自宅に配達されてくる新聞を手にするたびに第1面から最終面のテレビラジオ面までじっくりと 熟読…しています。先月29日の朝もまだ朝陽が昇る前から紙面に踊る記事に目をとおしながら「ハロウィーンの渋谷は困ったものだ…」「やっぱり、日本シリーズよりもワールド・シリーズのほうが燃えるかな。レッドソックス、頑張れ…」といった具合に独り言を。そして朝刊中ほどまで読み進めて18、19面ブチ抜きで掲載された宝島社のこの広告
にしばし、釘付けに…。
永遠のロックンローラー・内田裕也氏と9月に亡くなった樹木希林さん夫妻をはじめとした内田ファミリーのプライベートショット…とのことですが、紙面に掲載されている希林さんの
「絆というものを、あまり信用しないの。期待しすぎると、お互い苦しくなっちゃうから」
「代表作? ないのよ。助演どころか、チョイ役チョイ役って渡り歩く、チョイ演女優なの」…
をはじめとする含蓄とウイットに富んだ言葉の数々は、さながら「終活」の一端のようにも思えます。
「終活」といえば、2年ほど前に還暦を迎えたワタシのまわりでも友人知人達の間でチラリチラリと「そろそろ終活を…」「もう、少しずつ始めてる…」などという言葉が交わされ始めています。思えば、ほんの少し前までは自分が60歳を迎えることなど想像だにしていませんでした。旧くから「少年老い易く 学成り難し」などといわれますが、この歳になって我が身にたちかえると「中年老い易く 楽成り難し」の観があります。友人知人たちを見習って「それでは、少しずつ終活の真似ごとを…」などとも思う今日このごろではありますが、間もなくウチの工房ではワタシの作品の展観が始まります。今回は東京・白金の輸入雑貨店「イル ヴィアッジョ」さんとのコラボ展ということで、展観へ向けての準備にもより一層チカラが入っています。というワケで「終活の進め」はひとまずお預け。少しばかり忙しい秋ということで、さしずめ「終活」ならぬ「秋活」の日々…となっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして今…。
開幕を目前に控えた昨日午後の工房。
コラボ展の案内ハガキには「福島会津やヨーロッパ各地から集めたアイテムを見事に融合さえてくれるイル ヴィアッジョ・上村素子さんのセッティングは、ワタシの作品を素敵に輝かせてくれます」と紹介しましたが、また今回の展観はワタシの個展や黒猫展とはまたひと味違うきらびやかな雰囲気を醸しだしています。
ソフトな素材のアイテムも、フォルム、色合いともにエッジが効いている感じです。
ワタシの作品は、この秋に工房の一角にオープンしたカフェで使用しているキーマカレー皿その他のアイテムを取り揃えています。
また、定番の「和洋器」をはじめ抹茶碗もご用意し、展観に際しては決まった使い方ばかりでなく、さまざまな用途も提案させていただければと思っています。
ワタシの定番中のお定番ともいえるカップ&ソーサ―はカフェでも使用しているのですが、皆さまからとても好評で「あらためて日の目を見た…」ような、なんとも嬉しい気持ちでいっぱいでもあります。
そしてこちらは、イル ヴィアッジョ・上村素子さんとのコラボ展の象徴…ともいうべき組み合わせとでもいったらよいのでしょうか。
無駄な装飾を排したワタシの八角皿が上村さんのコーディネイトでそこはかとなく輝いて見えているような気がするのですが…。
今回のコラボ展には際しては、鎌倉駅近くにお店を構える呉服店「京都伊と彦 鎌倉」さんからも反物や帯を何点か出品していただいています。
ウチの工房でコラボ展とカフェタイムを楽しんで街の散策かたがた駅前の「伊と彦」さんで「和の心」に触れてみるのもまた一興ではないでしょうか…。
秋の鎌倉散策かたがた、今回のコラボ展にお越しいただければ幸いです。皆様のお越しを心よりお待ちしております。