鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

「いにしえと水玉」により添っていただき、心より御礼申し上げます。

2015-10-20 21:52:55 | 日記

去る10月9日から16日まで8日間にわたって開催いたしましたワタシの陶芸展「いにしえと水玉がより添う食卓のカタチ」ならびに同時開催のプチ黒猫展「チー坊がいた夏」に際しましては、友人知人やご近所の方々をはじめ、多くの方々がお越しいただきました。ここに、あらためまして感謝、ならびにお礼申し上げます。

ワタシの作品を観ていただくこととともに、年に一度 この秋という時期にお越しいただいた方々同士がさながら同窓会のような感じで「一年ぶりの再会」を喜び合う姿を見ることのなんと嬉しいことか…。昼間の個展の時間はもとより、夕刻から自宅リビングや駅界隈での「エクストラ・イニング」、すなわち、個展の「延長戦」も、この上ない楽しい時間です。

ともあれ、ささやかな芸術談議や近況報告、そして時には生存確認の役目も果たす個展の8日間を経た翌日。さっそく、以前に陶芸教室で作陶された方々のうわぐすりかけに追いまくられます。

個展終了の余韻に浸っている時間は微塵もありません。

個展ではテーブルの上に展示していた作品を大急ぎで片づけて、イベントなど何もなかったように、陶芸教室の時間が流れて行きます。

もっとも、工房の壁際の棚に積まれたワタシの作品が個展の名残りを伝えています。

今回、個展終了の16日(金)の夕刻、ちょっとしたアクシデントが…。今回もとてもお世話になったご近所のお店仲間2軒にお礼の挨拶に伺っている途中、ウチの同居人さんが歩道の段差に左足をつまづいて、ワタシの目の前で「スッテンコロリ」!。翌朝、病院で診てもらったところ、左足甲の骨に軽いヒビが入っているとの診断を下されました。

あらためて傷を負った場所の「現場検証」をしてみると、排水溝の蓋とアスファルト舗装部の傾斜が「あまりに素敵!?」過ぎるほどに、無神経な仕上げです。それにつけてもウチの同居人さんが「コロン」とスピンして転倒した時のカラダのキレはフィギアスケートの選手と見まごうばかりに見事でした。そして、カラダが歩道に投げ打たれた時の「グシャ」っという響きはいかように形容すればよいのか。その答えは永遠に出ないような気がします…。

同居人さんの「転倒事件」は伝言ゲームのように伝わり、ふと気がつくとご近所のお店仲間「ブンブン紅茶店」さんからワタシの大好物のドライカレーが「お見舞い」の品としてお届けしていただきました。

スパイシーなドライカレーの風味が鼻の奥を刺激したのか、涙腺がちょっぴり緩んでしまい、夕餉のお供「キリン淡麗グリーン」もついつい呑むペースが速まってしまいましたっけ…。

お話しはガラッと変わって、今回の個展のテーマ「いにしえと水玉がより添う食卓のカタチ」に際して…。

「水玉」に関しては、ポップに、そして、軽やかに、明解に…ということで、きわめてわかりやすい意匠を旨とし、今回もおおむね好評をいただきました。


そして、今回の展観期間をとおして、さまざまな方から「この『いにしえ』とは、どのような意味なの?」という問いをいただきました。今回の「いにしえ」とは、いわゆる「侘び寂び」に通ずる日本古来のテイストを感じていただけたらという思いを表わしたものです。具体的なカタチがこちらの作品。


「水玉」と「いにしえ」の作品群を同じスペースに展観した際、「全く別の二人が作ったかのように、異なるテイストですね」との言葉をいただき、今回の展観に際してワタシ自身が意図した思いを汲みとっていただけた気がしてとても嬉しく感じた一瞬でもありました。

そして、「普段、昼日中からぷらぷらと近所を歩きまわっているのに、いつの間にこれだけの作品を作ってるの?」との言葉もいただきましたが、これぞ、ワタシにとって最も嬉しく感じる「最高の誉め言葉」なのです。嬉しいお言葉、ありがとうございます。

ふと気がつくと、秋の夕暮れ。本日も、お客様の元へ発送する梱包作業に追われていました。

工房が通常の状態に戻るのは、いったい、いつの日になるのでしょうか…。

ひるがえって毎朝 工房に降り立った折、ワタシの個展と同時開催の「チー坊がいた夏」で展示したパネルに目を通しながら、今は亡きウチの黒猫チー坊の姿を思い出す日々が続きます。ワタシ自身、特に猫好きというワケでもなかったのですが。なんとも不思議な感覚です…。


先の個展の折、ご近所に住む猫をこよなく愛する人生の先輩の方がこのパネルにジッと見入り、「読み進むうちに、思わず心にウルウル来てしまいました」とか…。この方はなんと、猫をテーマとする雑誌の編集に携わっているとか。あらためて、チー坊がつないでくれる縁を大切にしながら、日々の暮らしを営んでいきたいと思う今日この頃。

この秋、ウチの同居人さんがサイトアップしたCHI-BOU NOIRも、開設以来さまざまなご縁を運んできてくれています。猫を取り巻く世界は本当に摩訶不思議、のひと言…。

小太りボディの同居人 傷身のヒビも 黒猫日和…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする