鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

トンネル抜けて、つながる笑顔。「こころ」が結ぶさんぽ道・・・

2014-04-22 07:55:17 | 日記
今からちょうど100年前の大正3年4月20日、朝日新聞紙上で夏目漱石の小説「こころ」の連載が始まったとか。朝日新聞では 夏目漱石「こころ」100年ぶり連載 と題して、4月20日から「こころ」を同紙上にてあらためて連載しています。。


タイトルカットや日付は100年前の当時のものをそのまま再現され、旧仮名遣いと漢字にふられたルビが大正の雰囲気をそのまま伝えてくれているようでもあります。そしてこの4月20日の「こころ」掲載面には、ノーベル文学賞作家・大江健三郎氏が「こころ」にまつわる自らの思いとともに、漱石が生きた明治時代と大江氏が見てきた戦後を軸に「時代の精神」について語っています。憲法の重要な部分に関して国の偉い人たちが閣議決定や解釈変更で安易に認めてしまう方向に進めていることに対してとても疑問に思っていたワタシにとって、大江氏が紙上で語っていた「時代の精神」は非常に納得できるものでした。

漱石の「こころ」に関してワタシ自身、最後に読んだのは何歳の時かと振り返るとおそらくは今から30年以上前の20代半ばではないかと思われます。ふと思いたって本棚を見てみると

漱石の作品を収めた新潮文庫の中になぜか「こころ」と「行人」が2冊ずつあります。今更ながら、2冊ある訳がまったく思いあたりません。。さらによく見ると「吾輩は猫である」が見当たりません。この「猫」はワタシが小学6年生の時に父親から貰った旺文社文庫だったはず…と、とても強く記憶に残っている一冊でもあります。時間の許す時にじっくりと「猫」の行方を「捜索」しなければ…。ウチの黒猫・チー坊にも一緒に探してもらおうかな…?

それにつけても、本棚に並ぶ文庫本の背表紙についたカビとシミを見るにつけ、あらためて各作品を読んでいた頃をちょっぴりと「自分探し」…。そしてこれから毎朝、当分の間は朝日の「こころ」にて、作中の「私」と「先生」、そして「友人」をはじめとする人々とのかかわりを読み解きながら、ついでに自らも「こころの旅」に。

今回あらためて「こころ」という作品を読み始めて、「先生」と「私」が鎌倉の地で出会ったことから物語がスタートすることを思い出しました。そして折りしも100年ぶり連載第二話目の昨4月21日、ワタシが、そしてご近所のお店仲間のみんながとても大切に支え合って運営しているイベント「鎌倉佐助のさんぽ市」の今年最初のミーティングが開催されました。いささかこじつけのようでもありますが、「こころ」「鎌倉」「さんぽ市」がストンとタイミング良くシンクロしてくれて、などとひとり勝手に微笑んでみたり…。

昨4月21日夕刻、そぼ降る雨の中、「第5回 鎌倉佐助のさんぽ市」開催へ向けての打ち合わせの場となった「甘味所 こまめ」さんへ。



ご近所のお店仲間が集まって、開催日時や基本的な運営方法、目玉企画や実現不能な夢?まで、お酒も飲まずに2時間以上も熱烈に会議は続きます。

関係各方面への手配へ向けて、いろいろな作業の日程もざっくり決めて、早くもちょっぴり「臨戦態勢」、の雰囲気も…。

ともあれ、過去4回の「さんぽ市」のパンフレットをはじめ、いろいろな資料を手に熱く語りあって一回目のミーティングはジ・エンド。


昨年にも増してよりいっそう充実した「さんぽ市」へ向けて、成功への決め手はなにより「こころ」意気!。
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