鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

そぼ降る雨が招く冬、クラシックに「クルマ馬鹿」・・。

2012-11-07 11:56:52 | 日記
本日11月7日は二十四節気の「立冬」だとか。どうりで、朝からテレビでは「暦の上では今日から冬を迎えました」なんてフレーズが何度も繰り返されています。されどされど、昨日6日の朝のほうが百倍も二百倍も「冬」してましたっけ。

たとえば、昨日朝6時のわが家の様子。

テーブルにひろげられた前夜の仕事の名残りを前に、窓の外に降りしきる氷雨の様子をボーっと見守る同居人。寒そうに腕組みしています。顔はもちろんスッピンです。ゆえに、正視することは、はばかられます…。そして部屋の片隅の床にはクロネコ・チー坊がまさにダラーンと伸びきっているというか、寝ぼけているような気配。

「もうちょっとだけでいいから、シャキっとしてくれないかなぁ…」などと思いを巡らせながら、私もしばしボーっとしていると、私の携帯電話がとても軽やかな音色で「プルル‥」と。思わず「あっ、ブンブンさんからだ!」と、私。「朝から、何でも良く判るね」と、同居人。

私の携帯からは「朝10時をメドに鶴岡八幡宮に行きましょうか」と、ブンブン紅茶店のマスター・小木曽さんの弾んだ声が。こうして、真冬を思わせる寒さと雨空の中、とっても楽しく、熱い「大人の時間」が始まりました。

冷たい雨の中を突いてでも行きたい「大人の時間」とは、クラシックカーの祭典「ラリーニッポン2012」第4日目のスタンプ・ポイントである鶴岡八幡宮にて往年の名車をお出迎えする至極のひととき。

今年の「ラリーニッポン」は11月3日に京都の上賀茂神社をスタートし、その後、郡上八幡や諏訪大社を経て最終11月6日に箱根から鎌倉をとおって東京・靖国神社までツアーを繰り広げるスケジュール。「ラリーニッポン」サイトのコース地図を参照すると、走行距離は約700キロほどはあるでしょうか。

そういえば、つい先日も市内・七里ヶ浜にてクラシックカーの祭典「La festa」を堪能したばかりでした。うーん、なんともかんとも、クラシックカーを所有するだけの資力はもとより、さまざまなクラシカル・イベントに参加するための体力、気力、そして時間がある人達がつくづく羨ましい…。

ともあれ、同居人の「極楽とんぼ二人組、たっぷり楽しんできてね」との声を背に受けて、ブンブンさんとともに「ラリーニッポン」最終日の中継ピットポイントである鶴岡八幡宮へ。

八幡宮境内にはそぼ降る雨の中、すでにシボレーがポツンと1台、鎮座ましましていました。


激しい雨の中、ソフトトップの屋根を装備していないオープンタイプのクラシックカーはこんな感じで境内へ入ってきます。

箱根からずーっと傘を差して走行している!?。されど、ドライバ―もナビゲーターも笑顔、笑顔。余裕が一桁も二桁も違います。

クラシックカーを迎え、そしてクルマ仲間との再会を楽しむ、小木曽さん。

私が車種やメカニカルな面をはじめ様々な疑問を投げかけても、即座にとてもわかり易い解説をしてくれます。これが、まさに「いい感じ」のひと言です。

小木曽さんの鎌倉でのクルマ仲間さんのクルマも。

よくよく聞けば、市内でつとに有名な料理店のオーナーさん。

このクルマ、マシントラブルに見舞われてクルマ仲間の手によって応急処置をする一幕も。それにつけても、ちょっと前までのクルマは、エンジン周りがとってもすっきりしています。まさにスカスカ。メンテナンスも容易です。かつて若かりし頃、友人とともに徹夜してエンジン周りをゴソゴソいじっていた事を思い出したりして。楽しかったなぁ、あの頃。

雨脚がますます強まる鶴岡八幡宮には次々と往年の名車が集まってきます。

境内には、排ガス規制とは無縁のもうもうたる排気ガスの黒い煙とともに旧車特有のガソリン臭がただよっています。これがまた訳もなく懐かしく、そして、うれしい。


そうそう、そういえば、昨日のこの「クラシックカー・イン・鎌倉」に際しては、わが家にこんな電話があったとか。ウチの同居人によると、電話の主は市内・材木座在住、私と同年代にて介護タクシーを生業としているアキラさん。


ウチの同居人とアキラさんの電話をざっくり再現してみると。


アキラさん「今、ガソリン入れてるんだけど、フェラーリやポルシェの凄いクルマがどんどん走ってるんだけど! これ、何か知ってる?」

ウチの同居人「クラシックカーのラリーらしいよ。ウチのマキロウは八幡宮に観に行ってるよ。行ってみれば?」

アキラさん「そっかぁ、行きたいなあ。でももうすぐ仕事が‥。観に行きたなあ。うわっ、またフェラーリ…」と絶句、のような。


おっとっと、危うく忘れるところでした。ご近所のお店仲間「cafe cococara」さんのブログでも「たまたま、ネットで『ラリーニッポン』知りまして。うーん、観てみたい・・」という記事を配信していました。

「ブンブン紅茶店」のマスター・小木曽さん、そして材木座のアキラさん、もちろん私も、程度の差こそあれ、立派な「クルマ馬鹿」丸出しの雨の1日。さらには「cafe cococara」のマスター・樋口さんもなんとなく「クルマ二オン人」の仲間入りの気配が…。

ここ佐助にて、そして市内そこかしこにて、しずしずと「クルマ馬鹿」増殖の気配です。

ここで一句。 「柿喰えば、佐助の里のクルマ馬鹿」。  おそまつ…。

















コメント (2)
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