Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

本日、最も不謹慎なのは谷垣法相だ

2013-10-10 | Weblog
東電福1原発で、汚染水の塩分を除去する装置で作業中にミスがあり、建屋内に放射性セシウムの濃度を減らした汚染水から塩分を除去する装置から、汚染水が漏えい。協力企業の作業員6人が汚染水を浴び被曝した可能性があるという。協力企業作業員10人が装置の空の配管を取り換える作業をしていた時、うち3人が誤って取り換え予定ではない通水中の配管の接続部を外してしまったことが原因で、約50分後に停止。装置内の汚染水は8月13日当時の測定で、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり3700万ベクレル含まれていたとされる。漏れた汚染水の量は約7トンに上るとみられるが、装置のある敷地外には流れ出ていないという。作業員は汚染を防ぐ防護服の上に雨がっぱを着用していた。しかし、防護服は防水性ではないため、6人は、胸や腹、尻、足裏などの体の表面から放射性物質を検出した。作業員それぞれの被ばく量は0.42~0.11ミリシーベルト。体内に放射性物質を取り込んでおらず、東電は健康への影響はないとみられている。
「作業員のミスが原因だった」と明言できるからか、いつもよりデータが多めに出ている。ここを見逃してはならない。
10月7日14時頃、福島第一原発を監視している「ふくいちライブカメラ」が煙のようなものを撮影。直前の午前9時47分頃、福一原発の原子炉注水ポンプに設置されている電源盤が緊急停止している。原因は、これまた作業員の操作ミス(データ確認を実施する際、誤って遮断器を動作させるボタンを操作)という。
同時間帯に南相馬市や双葉町でも放射線量の上昇を観測。夕方頃から「濃霧注意報」が発令されていたというが、霧のために見間違えたということにしたいのか……。

東京電力福島第一原発事故に伴い大気中に放出された放射性物質は、セシウムの134、137を合わせて2万兆ベクレルになるという。
現在も毎時1000万ベクレルの追加的放出がある。
海洋への放射性物質の放出については、当初は7100兆ベクレル放出された。その後、地下水の汚染などにより、最大で1日あたり最大200億ベクレルのセシウムが放出されている。
さて皆さん、これらの数字がどこまで深刻か、わかりますか?
私はわかりませんよ。事細かには。ざっくりとした数字理解はしているが。でも、もっとわかるべきなんでしょう。

谷垣法相は「消費税率を8%からさらに10%に引き上げるには原子力発電所の再稼働を進める必要がある」との考えを示した。「10%に引き上げる時に最大の問題は原発を動かせるかどうかだ。できるかどうかで日本の景気動向は大きく変わる」という。
わからないね。
根拠を示せ。全国民が納得できるだけの根拠をだ。
谷垣法相よ。消費税の数字ゲームの愚かさと、いまこの瞬間に被曝していく作業員たちのシビアさを前にして、「消費税を引き上げ、原発を推進していける」と、あなたはほんとうに、朗らかに言えるのか。

というわけで、こんなことが日常になってゆくことじたいが、私には耐え難い。

あと、そんなにこだわっているわけじゃないけど、「女装キャラ」で一世風靡した桜塚やっくんがバンド活動で九州へ向かう途中、中国自動車道で事故死したのを報じた日刊スポーツの見出し「高速道ではねられ 桜塚やっくん 死んじゃった」が、ネット等では批判集中、物議を醸しているという。くだけすぎていて訃報に適当とは言いがたいということらしい。
同紙のタイトル変更した後のネット版の見出しは「桜塚やっくん高速ではねられ心臓破裂」だという。私は「桜塚やっくん 死んじゃった」のほうが、悼む人が彼のことを「ちゃんと知っていた」印象が強まり、より哀切で、より故人への親しみも感じさせると思うのだが。

いまの日本は何かを「不謹慎」と指摘する妙な風潮があるのかな。私が本日もっとも不謹慎だと思うのは、谷垣法相なんだがな。

写真は、先月行ったテルニ近くの「マルモレの滝」。この雄大さは言葉では説明しがたい。飛び込んでみたくなる、と、言ってもいい。
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