梅ヶ丘で『冬眠まんざい』稽古。……夜は『NASZA KLASA(ナシャ・クラサ)・私たちは学んだ 歴史の授業・全14課』(作:タデウシュ・スウオボジャネク、訳:久山宏一、中山夏織、演出:高瀬久男)を観る。文学座でないとできないなと思わせる、それはどういう部分なのだろうと考える。アトリエの空間、劇場サイズと演技がうまく噛み合っている。久しぶりに適度な明るさの照明を観た気がする。台詞を覚えてはいるが一種の「朗読劇」ではある。十人の俳優たちはほんとうにおつかれさまである。一日2ステージはたいへんであろう。台詞は全て聞き取れる、口を動かしすぎに見えてしまう俳優もいるが、真っ直ぐに演じるしかないテキストだから仕方ない。旧知の山本郁子、佐古真弓の二人も、劇団中軸を担う立場になっている。考えてみれば時は過ぎているのだ。そして、同級生を演じる俳優陣に年齢差がある理由が次第にわかってくる辺りは、演劇ならではの表現であろう。「報告劇」という意味では、私たちがデヴィッド・ヘア作品でやって来た手法と似ている。ただ、十人均等に人生の単位で振り分けているぶんだけ、お話としては作りすぎともいえるかもしれない。ポーランドで、ユダヤ人地区・ポーランド人地区を見た記憶が甦る。……ぐうぜん客席に佐伯隆幸氏、「演劇人佐伯隆幸とは誰なのか」という小冊子を本人から渡される。
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