Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「ヤギ債」で、ガーナ・エコツアーを!

2015-02-13 | Weblog
「ひとが壊したものはひとが直していかねばならないと考えます」
今はガーナで活躍する元・倒語社の和田洽史さんから。サバンナの森林農業再生を目的とするNPO活動への支援募集を転載。
ヤギ飼育計画のヤギ購入資金を「ヤギ債」として募集。出資金返還は、「エコ・ツアー」参加の現地消費で精算という新機軸。
拡散希望。
(写真は昨年11月、マンゴー樹下の燻煙舎工事基礎)


「ヤギ債」で、ガーナ・エコツアーを!
「ヤギ債」1口5000円で、NPO-APTAAの活動支援を

 「非営利活動法人 ガーナ農林工芸振興協会 NPO-APTAA」は、ガーナ内陸サバンナの森林を農業をしながら再生する目的を掲げています。農業を復興し、サハラ砂漠の南下を食い止める。ちっぽけなNPOには遠大に過ぎる計画であります。
 ドン・キホーテにドルシネーア・デル・トボーソ姫があったように、われわれには江戸時代に始まる日本国吉野・熊野地方の杉密植造林技術の応用があります。優れた伝統炭焼き技術があります。樹種は杉に代わり、ガーナにも自生するインド原産のニーム(Neem)があります。われわれの「ACA-F計画」は、ニームを密植植林しながら間伐し、炭に焼きながら森をつくり、ニーム木酢液を農薬に代え、アグロフォレストリーの”新しい村”をつくろうというものです。
 木を切って炭を焼きながら森林を作れるのか? われわれの着眼は奇想天外であるかに見えます。吉野に膨大な雨量がありました。対する熱帯サバンナには生命の源泉太陽があり、厖大な光合成があります。森を作れば、熱帯雨林の雨量は徐々にサバンナを北上し始めるでしょう。
 サバンナを再生する”新しい村”をアメーバーのように増殖させ、サハラ砂漠を北に押し戻す人海戦術でもって、ひとが壊したものはひとが直していかねばならないと考えます。われわれは「ACA-F計画」の開拓村第1号になります。地球に生命がある限り、終わりのない戦いになるでしょう。
 一方でわれわれは、農業の再生を加速するべく有機栽培農業を実践しています。豊富に生長繁茂する熱帯の草木で堆肥をつくり、有機アグロフォレストリーを展開します。すでにわれわれは、製材都市クマシの厖大な産業廃棄物・オガクズを堆肥に変え、ガーナ特産ココアの有機栽培を支援しています。
 われわれは訴えます。すべての軍事費を堆肥に変えよう! 人間を仮想敵とする愚を日本国憲法第九条に缶詰め、堆肥を”弾薬”に、植林を兵に、 ”われわれ自身との戦い”を始めよう!と。

 ぶちまけた話、遠大な夢も足元は貧困の泥沼です。活動資金に困窮することは覚悟しております。しかしほどほどの貧困であってもらいたい。私たちは当初から、自活運動体であるべく試行錯誤を重ねてきました。農産物加工を殖産興業に掲げ、堆肥を作り・使い・販売する活動の他に、農作物に付加価値をつけるヤギ飼育を自活の柱に立てたのであります。暗い貧困から、明るい貧困へ!というわけです。
 自家栽培飼料によるヤギ飼育と燻製製品の販売です。昨年から私たちはトウモロコシ、キャッサバ、青物としてヤギも好きなモリンガという木を植え付けています。当面は施設的にも技術的にも簡便で、肉もガーナ人の好きなヤギを選ぶことにしました。
 肉用ヤギは平均的に年2回、各2匹出産します。その枝肉の一部を燻製加工して販売するべく、現在、燻製舎工事+第2堆肥舎+ヤギ舎工事を進めています。工事一切は外注せず、大工仕事も和田が行います。この間のインフレで波トタン、セメント等建設資材の高騰がいちじるしく、資金の目処が立たず工事は中断しています。しかし、3月内の飼育開始は動かさないつもりです。元素ヤギの購入は3月中旬になるでしょう。
 生後数か月のヤギ1匹の仕入れ値の相場は動きますが、100GHC(約5000円前後)と計算しています。初年の元素ヤギの購入匹数は、最大数20匹(仕入れ値想定、約2000GHC・10万円相当)を想定しています。そのほかに施設資材費は、5万円を越えるだろうと思います。
 このようなヤギ飼育計画ですが、資金に恵まれない私たちは、元素ヤギの購入資金を「ヤギ債」として募集することにしました。
 1匹の雌ヤギは平均、年4匹の仔を生みます。出資者には4年後・2018年末、当該年の雌ヤギ1匹の平均売値5匹分を元利総計として支払います。なお、この元利金返還については、はなはだ勝手ながら、当地に積み立てていただき、4年後に実施する「ガーナ・エコツアー」にご参加を願い、現地消費して頂くようお願いします。1口につきおそらく30000円超になるだろう出資金返還は、「エコ・ツアー」参加の現地消費にガーナ貨幣で精算させていただきます。
 どんな「エコ・ツアー」を企画できるか? 私たちの力量が問われます。写真資料も不足して今提案を作れませんが、本年末にはメニュー作りを始めたいと思います。
 アフリカは人類揺籃の地であります。同時に現代文明の”便利”の行倒れの地でもあり、砂漠化が現代文明の何であるかを問う大陸でもあります。私たちがなにものであるかを知る手がかりは、文明の物質的豊かさにあるのではなく、それの廃棄の実態あるいは破壊される自然に現れているのだと思います。
 現代文明にもっとも遠い熱帯は、地球生命の原郷でありますが、”開発途上国”の集中する地域でもあります。辺境にあって生命の母というべき熱帯雨林が、金鉱、石油、希少金属、木材等々の文明資材に剥ぎ取られ、乱開発され、農産プランテーションと凄まじい人口増による焼畑、道路網が切り剥ぐアーバン・スプロールでのたうち、死に瀕している現状があります。私たちの企画する「ガーナ・エコツアー」は、象のいるモレ国立公園や美しい幻想であるララパンガのモスク、奴隷積出収容所・軍事基地・教会の複合城砦であったケープコースト、エルミナなどの悲惨も含むでしょう。しかし、開発途上国が工業産品の体のいいゴミ捨て場になっている現実も直視されねばならないと考えます。
 「君のゴミを見せたまえ。君がなにものか言い当ててやる。」 
 私たちのエコ・ツアーは、現代文明の現在を見る”黄泉がえり”を願う熊野詣であります。また、終わりから始まりへの旅であり、私たち自身がなにものであるかを問う旅になることを願うのです。
 なお、出資1匹につき1000円の施設資材費をお願いします。
 もうひとつお願いがあります。社会活動とはいえ、運動者は可能な限り自活すべきだという考えから、私たちはNPO会員の会費も頂かない、増やす努力もしないできました。NPOの設立には10名以上の会員数が条件にあります。それも、亡くなった方もおられ現在はギリギリになっています。「ヤギ債」出資者の方々は、私たちの活動の支援者と理解させてください。住所・ご氏名も頂戴しますので「会員」(特定非営利活動促進法上の社員に該当します。)になって頂きたく願い申し上げます。
 なお、「ヤギ債」応募について、知友の方にもご吹聴頂ければ幸甚です。
 
「ヤギ債」応募要項
債権内容 出資者にはNPOガーナ農林工芸振興会に対し、活動支援の目的で仔ヤギ(時価5000円前後)1匹の貸与をお願いします。貸与期間は4年間。出資の単位は、子ヤギ1匹を1口とさせて頂きます。なお、1口につき1000円の施設資材費をお願いいたします。従って1口の金額は6000円になり、匹数の制限はつけません。

利息と貸与期間について 年利に該当するものとして、ヤギ1匹を利息とします。したがって、貸与期間4年の利息の合計は、おとなのヤギ4匹になります。

出資金及び利息の返還とご寄付について 4年後2018年末に元利合計ヤギ5匹の代価を、その年の売却ヤギ1匹当りの平均価格で返還させてもらいます。返還方法は、2018年以後私どもが実施する「ガーナ・エコツアー」の現地消費金として、ガーナ貨幣になることを予めお願いします。従って、エコ・ツアー参加を企画されない方はお控えください。しかし、出資金全額をNPOガーナ農林工芸振興会の活動資金にご寄付いただく場合は、その限りではありません。施設資材費を省いた1口5000円をお受けいたします。

エコ・ツアーについて 現時点では、おおよそのコース、内容しか準備できておりません。案については私どものホームページ上に、「ガーナ・エコツアーに向けて」というような項目を立て、試案段階から写真や調査事項を逐一紹介していく考えでおります。なお、4年後に実施しますエコ・ツアー企画は、参加者の都合を伺ってスケジュールを設計します。
 
私どもの報告義務 ヤギの生育ぶり、各年の元利残高等は、ブログ http//gnkskyokai.seesaa.net/に随
時報告します。

出資の締切 2015年3月3日

振込先口座 三井住友銀行成城支店 3751368 (口座名義、ガーナ農林工芸振興協会)
施設資材費1口1000円を含まない出資金は、活動支援金と判断させていただきます。ご了承ください。

問い合わせ 和田洽史のメールアドレス hwgps2@gmail.com
2015年2月10日   NPO法人ガーナ農林工芸振興協会
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