Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

石破幹事長はロシアのクリミア侵攻支持

2014-03-04 | Weblog
自民党・石破幹事長は記者会見で、ウクライナのクリミア地方への軍事介入をロシア政府が決めた問題について問われ、「ウクライナにおける(ロシア軍による)自国民保護ということなのであって、日本流に言えば邦人救出という話だ」と述べた。
ウクライナ情勢について詳述する余裕はないが、これは「ウクライナの暫定政権がクリミア半島の治安を不安定化させていることから、クリミア自治共和国からの要請を受けてロシアは行動している」と述べたロシアのチュルキン国連大使の「クリミア半島での軍事活動正当化」を肯定するものだ。
「そもそも混乱の原因は、ウクライナで起きた暴力的な反政府運動を欧米各国が支援したことだ」というロシアの論理を擁護し、欧米に敵対したことになる。
日本はロシア側につくのか?!
この発言がアメリカ、EU、国連側でどう取られるか、あまり考えていないのだろう。

そもそも石破氏はクリミア半島の人たちの多くがほぼロシア系であることを知らないのだろう。「保護」って、誰からなんだ? 「ウクライナで起きた暴力的な反政府運動」がクリミアの人たちを脅かした例が一つでもあるのか。
そもそもクリミア半島の人たちは「ロシア人」ではない。「自国民救出」のはずがない。

そして石破幹事長は、「わが国が邦人保護のために(海外に)自衛隊を派遣することになっても、それは武力行使とか武力介入というお話にはならない」「仮に軍事力を伴うものであっても」「国連と何の関係もないものも、武力介入、武力行使にならないのは世の中の常識」だという。(「赤旗」)
ロシアの行動を支持し、その論理を「口実」に、自衛隊の他国領土での戦闘を認めるというのだ。

憲法無視も甚だしい。
「集団的自衛権」についての問題以前に、とにかく「自衛隊の他国での戦闘」を待ち望んでいるらしい狂気がある。
日本の現政権周辺は暴言が多すぎて、無感覚になってきていないか。
ちょっと前までなら、確実に紛糾したはずの発言である。

そして、子どもでもわかる理屈を言おう。
普通なら、他国にわざわざ遠くの軍隊が「救出」に行くと宣言することが、「救出」される者たちの生存を、おびやかすだろうということ。
もっとまともな対応や政治的な努力をしないで、「救出」という理屈だけが先回りするのが、どう考えてもおかしいということ。
他国の紛争に、自国の問題を持ち込んで語る無神経、無知と、大人げなさ。

忙しすぎるのだが、吐き出さないとかえって気持ち悪いので、記す。
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1 コメント

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この記事 (あき)
2014-03-10 00:13:02
まちがってるな。
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