Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『エッシャー通りの赤いポスト』 が公開されている

2021-12-31 | Weblog

映画『エッシャー通りの赤いポスト』のことを書くのを忘れていた!

映画監督との出会いを求める若い俳優たちから高額の謝礼を取って行ういろいろな人が行ってきたワークショップについては、これまで賛否両論あったわけだが、『カメラをとめるな!』のヒット以来、逆に、そうでもしないと新進俳優たちが登場する場がないという現実が浮かび上がったというのも、まあ、事実だし、共有・認識すべきことだ。

園子温監督の新作『エッシャー通りの赤いポスト』もそうしたワークショップ映画の一つだが、園子温らしさにも満ちていて、ちゃんと作家の映画になっている。

園子温監督との出会いは、8ミリの『俺は園子温だ!』以来だから、ずいぶん昔だ。じかに接したのは、内田栄一さんとの関わりからである。内田さんの通夜後半は、演劇人は私だけだったような気もするが、藤田敏八さん大山勝美さん以外は私も含めみんな三十過ぎの若者で、石井聰亙さんもいたが、そんな中でひときわ大騒ぎしていたのが彼だった。やんちゃ上等、は、それでいい。

若い新人たちを集めて作品を作るのは、私もよくやる。『カムアウト』『カウラの班長会議』とかも、そういう部分があり、それがうまくいくと勝手に確信しているのだが、『エッシャー通りの赤いポスト』も「根拠なき確信」に満ちていて、私は嫌いではない。

誰でもが同じ感想を持つだろう「?」というか、あれはもうちょっとこうだろう、とか、言う人は言うだろうところは多々あるが、まあ、それはそんなものだ、とも、いえる。

そして、もう十年以上のつきあいになるらしい企画者・松枝佳紀という男とは、出会って以来いろいろとあったが、とにかく彼がこんな映画を拵えることができたというのは、いいじゃないか、と、認めるべきだと思う。そうとう苦労したのだろうと思う。

 

堂々、お正月映画である。

興味のある方は、ぜひ。

お正月気分とは関係なく、これからの日本の表現界について考えるきっかけになること請け合いである。

 

夏に撮影したことによる空気感、というのは、ある。そんな言い方をすると、どちらかというと、お盆映画か(笑)。

というか、言葉では説明できない何かというものは、ほんとうに、あるのだ。

 

 

https://escherst-akaipost.jp

 

 

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映画『クナシリ』の奇跡

2021-12-31 | Weblog

映画『クナシリ』のことを書くのを忘れていた!

北方領土についてのあれこれは諸説あるだろうが、あの島で暮らす人たちの姿を観られるのは、それだけで価値がある。

あと、ドキュメンタリーなのに、奇跡のような象徴的なショットがある。時計に関わることだ、とだけ言っておこう。

 

私の2021年秋の新作はアメリカ西海岸の話題が登場するのだが、日本からアラスカもかなり近いことを、昔にアラスカ州都・ジュノーに行ったときに、痛感した。

とにかく、日本という国を別な目で観る体験でもある。来たから見る、日本。

上映回数は減っているようだが、堂々、お正月映画である。

興味のある方は、ぜひ。

お正月気分とは関係なく、これからの世界を考えるきっかけになること請け合いである。

というか、言葉では説明できない何かというものは、やはり、あるのだ。

 

 

https://kounachir-movie.com

 

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今年もお世話になりました。

2021-12-31 | Weblog

まあ、いろいろなことがあった一年でした、というような言葉が似合わない年の暮れである。

それどころじゃない、ということ。

何も解決していない、と思うことばかり。

ではありますが、

間違いなく、この一年も多くの皆さまのお世話になったことだけは間違いのないことで、感謝しかありません。

本当に、今年もお世話になりました。

反省ばかりですが、とにかく、これからも、できることを、できるだけ、丁寧に、していきたいと思います。

 

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