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Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

日本の刑務所での、現存する(始まったばかりの)更生システムについて描いた、希有なドキュメンタリー映画『プリズン・サークル』

2020-02-02 | Weblog
『プリズン・サークル』。
日本の刑務所での、現存する(始まったばかりの)更生システムについて描いた、希有なドキュメンタリー映画です。
もう公開されていたので、大慌てで書き込みます。

坂上香監督とは、もうだいぶ前ですが、彼女の『Lifers ライファーズ 終身刑を越えて』が、私の演出した『ときはなたれて』と相似した内容を扱っていたことから、知りあいました。

海外での撮影が多かった坂上監督ですが、最新作『プリズン・サークル』は、日本を舞台にして、この国を変えていく可能性を孕んでいるところが、とても意義深いと思います。

刑務所のこと、青少年犯罪のこと、貧困のこと、等々、関心のある方々は、必見の作品だと思います。

映画の終盤、様々な制約を余儀なくされていたにもかかわらず、撮影者の存在が、受刑者たちに影響を与えていたことがわかった瞬間に、ものすごい臨場感があります。

「劇的」とはなにか、ドキュメンタリーとは何か、ということに関心のある方々も、観るべき映画です。

しかし、森達也監督『i 新聞記者』といい、本作といい、ドキュメンタリーにアニメーションが入ってくるのは定番になりつつあるのかな。ひと昔前だったら、なんじゃこりゃ、と思ったかもしれない。SNS時代のドキュメンタリーは、そこに違和感がなくなってきた、ということなのだろう。


『プリズン・サークル』Webサイト

https://prison-circle.com

以前、『Talk Back トークバック 沈黙を破る女たち』について書いたもの

https://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/1f8f8e148e0af5bf7a9cec158687236b
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『イワンのばか』、通し稽古の写真

2020-02-02 | Weblog
『イワンのばか』、通し稽古の写真。

まったく、気が抜けない。
手強い相手とたたかっている。
だが、挑戦しがいのあることでなければ、やる意味はない。

スタッフ・キャスト、頼もしいメンバーたち、である。
おそろしいエネルギーでたたみこんでゆく作品だけに。

実はこの作品、本国ロシアに逆輸入させたいアイデアがあるのだが、今日の通し稽古を見てくれた、ここ数年モスクワで演劇の勉強をしていたY君がそれに賛同してくれた。心強い。

美術の堀尾幸男さんの意見により、またまた細かくいろいろな変更が出てくる。
現場は本当にタフである。
みんなが、すごい。

こんにゃく座・オペラ世界初演『イワンのばか』
上演情報

http://www.konnyakuza.com/syusai.html
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