Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

本日、バンコクにて大千秋楽。アジア共同企画『リタイアメン』。

2018-02-10 | Weblog
タイ式の開演前の劇場周囲の安全盛況祈願の儀式あり、沢野ひとし画伯の絵による大看板あり、初日のアフタートークあり、バンコクらしい公演となっています。(写真)

アジア共同企画『リタイアメン』。

ツアー最終地・バンコク公演、にて、大千秋楽。

12月からの三ヶ国メンバー相乗りの日々も、本日まで。

充実したツアーとなりました。

本日10日 2:00pm & 7:00pm。

2:00pmの回には、タイのニコン、ゴップと、私、清水のアフタートークもあります。


フィリピンもタイも日本より遥かに若い国。

七十歳前後の俳優が歌ったり踊ったりしているだけで、びっくり、ということもあるようです。


以下、当日パンフレットに載せた、私の文章です。

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯


新たな探索の始まり

〈Gender〉〈Care〉〈Barrier〉三つの視点から、私たちの現在を演劇として描くことを模索してきた〈アジア共同プロジェクト〉。初年度に出会ったテーマの中から、「退職後に海外に在住することを選んだ日本人たち」の存在に注目し、彼らを軸に、世界を見てゆくことになった。それは、タイ、フィリピン、日本、三つの国の関わり方を模索することでもあった。
一昨年、チェンマイで、清水弥生作『Summer house after Wedding』をリーディングしたさい、集まった演劇人、観客の皆さんとディスカッションした。「日本人リタイアメント」をどのように思うかと投げかけたとき、返ってきた返答の多くは、「私たちの町(国)にいるのなら、私たちと関わってほしい」というものだった。「関わる」とは、どのように実現できることなのか。それを私たちは以後の課題として受け止めた。
三つの国を通して一つの切り口を共有するという選択は、〈Gender〉〈Care〉〈Barrier〉三つの要素を、ただ自由にさまざまに描くということよりは、困難であったかもしれない。だがそれは、私たちの共同作業が、こうしたコラボレーションにつきものの「出会い」「紹介」に終始する陥穽から逃れ、作業を深めることに貢献したと思う。
『リタイアメン』はプロジェクトの終着点ではなく、新たな大きな探索の始まりであることを、感じている。

観劇される皆さんのために、客観的なデータを記しておこうと思う。

平均年齢。フィリピン・24歳。タイ・38歳。日本・46歳。
平均寿命。フィリピン・68歳。タイ・75歳。日本・84歳。

私たちの現実である。




⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯

アジア共同企画『リタイアメン』 ツアー

【バンコク】
https://www.facebook.com/events/400022823782345/

2月8日(木)8:00pm [初日特別価格]
2月9日(金)8:00pm
2月10日(土)2:00pm & 7:00pm

クリエイティブ・インダストリーズ Creative Industries
https://www.facebook.com/pages/Creative-Industries-At-M-Theatre/1431159120486285

[8日(木)初日特別価格] ※売り切れ状態です。他の回をおすすめいたします。
一般: 300 BHT
学生: 200 BHT

[9日(金)・10日(土)]
一般: 500 BHT
学生: 350 BHT

ご予約
日本語: 予約フォーム https://goo.gl/forms/fZjlO7pZGybH9GBK2
日本語: 098-517-8789 gekidansazan@hotmail.com (窓口: サザン天都)
Thai & English: 089-762-5521 (8x8 Theatre Group)

現金支払い・会場での当日精算

協力○サザン天都
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする