Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

F15戦闘機は墜落前、六十キロ「迷走」した

2013-05-29 | Weblog
昨28日午前9時頃、在沖米軍から第11管区海上保安本部に米軍機が墜落したとの通報があり、パイロットの救助要請があった。墜落機はアメリカ空軍嘉手納基地に所属するF15戦闘機。同本部によると、米軍機は国頭村安田の瀬嵩崎灯台から約50キロ沖に墜落したという。同本部が航空機や巡視艇を出し、パイロットの救助に向かうとともに、情報収集した。パイロットは墜落の直前にパラシュートで機外に脱出、漂流していたところを航空自衛隊のヘリコプターに救助され米軍の病院に運ばれ、命に別状はないという。第11管区海上保安本部によると、F15戦闘機1機が墜落したのは沖縄本島北部の国頭村安田地区東側約126キロの海上。海上に機体の部品とみられる細かい破片のほか、油が広い範囲に浮いているのが確認され、機体は、墜落したあと海中に沈んだものとみられている。この墜落で漁船などへの被害は確認されていない。墜落と発表されている場所とパイロットの救出場所を比べると、「126キロ」と「50キロ沖」の距離のズレがある。これは何なのか。つまりパイロットが機外に脱出した後、戦闘機は操縦者のいないまま数分間、最低でも60キロ以上は迷走した後に、墜落したというわけだ。F15戦闘機は、日本国内では、沖縄のアメリカ軍嘉手納基地と、各地の航空自衛隊基地に配備されていて、たびたび事故が起きている。一昨年7月には航空自衛隊那覇基地所属の1機が訓練中に墜落、パイロット1人が死亡。以前にも福岡築城基地所属の1機が墜落、エンジントラブルが原因とみられている。嘉手納基地所属機は以前にもエンジントラブル等で墜落記録がある。仲井真沖縄県知事は那覇市内で記者団に対し「戦闘機の事故が、もし市街地で起きれば大変だ。アメリカ軍には安全管理を徹底してもらいたいし、今回の事故の原因をきちんと究明して再発防止を徹底してもらいたい」と述べ、「航空機事故は、一歩間違えば人命や財産に関わる重大な事故につながりかねず、今回の事故は、日常的にアメリカ軍基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている県民に大きな不安を与えるものだ」「アメリカ軍に対し、原因究明がなされるまで同じ機種の飛行中止を求め、事故原因の究明と公表、再発防止を含む一層の安全管理に万全を期すよう強く求める」とした。當山宏嘉手納町長は「今回は、たまたま洋上の墜落事故だったが、万が一、住民が住む地域に墜落すれば大惨事になりかねず、看過できない。原因が究明されるまで、嘉手納基地に所属するF15戦闘機の飛行をすべて中止してほしい」と話した。沖縄への「米軍基地押しつけ」を肯定する者たちは、無人の戦闘機が迷走して落下してくる可能性のある場所に住んでいるという実感のリアリティを持った上で、米軍基地問題を語れているのかどうか。甚だ疑問だ。……写真は三田晴代さんによる『帰還』のためのイチョウの樹のスケッチ第二弾。もちろんこちらも劇中にも登場する。なんとか場当たりを終わらせ、部分確認稽古に入る。この戯曲は確かに「大作」なのだが、上演時間は二時間十五分。途中休憩は入らない。初演は紀伊國屋サザンシアターだったが、燐光群版は「小劇場でさくさくと進む展開」である。
http://rinkogun.com/
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