Web記事に続き、連続して岩波書店関係の原稿。昨年震災直後(五月号)、「二度目の誕生日」という文を載せた「世界」に、あれから一年を経た現在のことを書く。締切に間に合い、ほっとする。次の四月号である。「二度目の誕生日」はまもなくフランスで出版されるアンソロジーに入る。……ところで、3月11日が誕生日の人間は私以外にも居る。石牟礼道子さんと渡辺哲さんは知っていたが、他にも大勢いた。梅宮 辰夫、周富徳、ドミニク・サンダ、オスマン・サンコン、麻実れい、渡辺哲、ジェリー・ザッカー、小宮孝泰、中井美穂、三木谷浩史、大沢たかお、中村江里子、李尚勲、UA、土屋アンナ、篠田麻里子、等々の諸氏である。ちなみに、松田聖子さんの誕生日が3月10日であることは昔から知っている。……『荷』、昼に通し、修正、夜にはゲネプロ。炊き出しはトマト味のハヤシライス、うまい。……いよいよ初日を迎える。稽古初日を振り返ると、長いような、あっという間のような日々である。……週刊文春の電車内吊り広告によれば、福島からの避難民11人に深刻な異常が見つかったという。記事内容は、〈「郡山4歳児と7歳児に
「甲状腺がん」の疑い!
医学的にありえないしこりと嚢胞。山下俊一福島医大副学長は「検査するな」とメールを〉というもの。ほんとうか? ……北村想さんと電話で話。劇作家協会の件だったが、だんだん昨今の演劇情勢の話になる。三十年前とはえらく変わってしまった。みんな演劇を特別な場所だと思わなくなってしまった。つまらない意味での「ギョーカイ」化。関西の小劇場にはダブル、トリプルで演目を掛け持ちする俳優もいるという。うーむ。……想さんが言いだし、受け売りで(?)流山児祥さんが最近各地で言っているらしいコトバが「アジール」だという。「劇団」あるいは「演劇という場所」が「アジール」だという仮説。アジールあるいはアサイラムは、歴史的・社会的な概念で、「聖域」「自由領域」「避難所」「無縁所」などとも呼ばれる特殊なエリアのことを意味する。「統治権力が及ばない地域」「治外法権が認められた場所」のようなもの。本当に今、劇団がそういう場所なのかどうか。
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