A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記64 「ボードレール」

2007-07-19 22:26:01 | 書物
タイトル:ヴァルター・ベンヤミン著作集6 ボードレール 新編増補
著者:ヴァルター・ベンヤミン 川村二郎・野村修・円子修平訳
ブックデザイン:平野甲賀
発行:晶文社
発行日:1975年9月30日
内容:
19世紀の首都パリの喧噪の中で苦悩の「芸術の生」を送った天才詩人の像を刻む芸術批評の精髄。新編増補版
あらゆる「近代芸術」が担わねばならなかった克服しがたい悪条件を、全身に引きうけて闘った遊民ボードレール。詩人の「夢」は、同じ路地づたいに生きた革命的陰謀家ブランキの「行動」とまさしく通底していた。この「芸術の生」を透徹した弁証法的思考によって批評化したベンヤミンの最高作と謳われる遺稿のすべてを集成した新編増補版。
(本書帯より)

購入日:2007年7月15日
購入店:古本遊戯 流浪堂
購入理由:
ベンヤミンによるボードレール論をまとめた著作集の6巻目。この全集はなかなか古本屋に出回ることがないため、つい衝動買いをしてしまった。いつぞや名古屋の古本屋で『暴力批判論』『文学の危機』を購入して以来か。ベンヤミンはいつかきちんと精読をしてみたい批評家なのだが、なかなか手がつけられないでいる。しかし、いまプルーストの『失われた時を求めて』を読んでいるので、19世紀パリつながりで次はボードレールへと読書をつなげていこうと考えているので、このベンヤミンの本はボードレールの読書により深い道を与えてくれることになるかもしれない。