A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記62 「ゲルマントの方Ⅱ」

2007-07-17 23:45:17 | 書物
タイトル:失われた時を求めて6
     第三篇 ゲルマントの方Ⅱ
著者:マルセル・プルースト 鈴木道彦訳
装丁:木村裕治
カバー画:キース・ヴァン・ドンゲン「接吻」
発行:集英社/集英社文庫ヘリテージシリーズ
発行日:2006年8月23日
内容:
発作を起こした祖母が、まるでうら若い娘のような姿で息を引きとる(第三篇Ⅱ 第一章)。パリのアパルトマンに、以前とくらべて明らかに変化し成熟したアルベルチーヌが、不意に語り手を訪ねて来る。このころ、語り手は夜会でゲルマント公爵夫人と言葉を交わしたり、また夕食に招かれたりするようになる。こうして、パリの社交界で最も輝かしい存在に近づいた語り手に、華やかだが滑稽で醜い上流社会の人たちの生態が見えてくる(第三篇Ⅱ 第二章)。
エッセイ:四方田犬彦
(本書カバー裏解説より)

購入日:2007年7月8日
購入店:丸善 日本橋店
購入理由:
ひたすら上流社会の社交界での描写の比重が多くなる「ゲルマントの方」は、語り手は夜会の情景を観察し、そして記述し続ける。これだけ言葉を紡いでいっても、全13巻の書物になってしまうことに驚嘆するが、言葉を読むことが「見る」ことにつなるがる書物はそうはない、だろう。