10日くらい前のことです。
車の助手席から目に入って、あわてて車を止めてもらいました。
マンションの入口脇の植栽でした。おがたまの花に違いないと急いで写真に収めました。
本来は初夏に咲く花ですから季節的にはだいぶ遅く、所々、茶色く枯れかかった花びらが
みられました。
モクレン科ですから、もくれんによく似ています。中の芯の部分も確かにモクレン科です。
おがたまはサカキと同じように葉を神前に供え神霊を招くために使われたことから
神聖視され神社仏閣では御神木とされていました。招霊(おきたま)からおがたまに
転じたとされています。近縁種のカラタネオガタマはバナナのような甘い芳香があり、
庭木として植えられることも多いけれど、おがたまの方は大きくなることもあって庭木では
見かけることが少ないのです。
一円玉の表に描かれた木はこのオガタマだそうです。