ここに何があったっけ？

今まであった建物が無くなって空き地になったのを見ると「あれ、ここに何があったっけ？」と感じる事ってありますよね。
使った事がある店なら思い出せますが、「何かがあった」程度の記憶では、全く思い出せないです。
近所であっても、インパクトが無ければ記憶に残らないという事ですね。

で、これが数ヶ月、数年と経過すると、空き地である事が当たり前になっていきます。
何となく覚えていた程度の記憶であれば、この段階で「全く覚えていない」となります。

が、「二度と見る事が無い」と分かっていれば、例え数秒しか見ていないものでも覚えていたりしますね。
「しっかり覚えよう」と、脳にインプットするのでしょう。

さて、コロナ渦となって2年近くが経過し、マスクをする日常が当たり前になりました。
下着を着けるかのような感覚で、マスクを着用しています。
不織布＝白ではなくなり、鮮やかな色柄のマスクも増えました。
私も、白よりグレーを好むようになりました。
（商売柄、ホコリが目立たないように配慮して、です）

マスクを着けなかった時代の記憶はありますが、ちょっとした感覚、例えば「会話する時の距離」は、以前の記憶が定かではありません。
いや、何センチと言う「数字的な距離」は、正確で無いにしろ、おおよそ記憶があります。
が「嫌悪感を感じない距離『感』」の記憶は薄れつつあるという事です。

美人以外という前提で（笑）考えると、マスクをしていても、顔を近づけて話をする人が「元々キライ」でしたが、それでも、ある程度は許容できていたと思います。
が、今は一定以上の距離が無いと安心できない感覚になり、それが当たり前になっています。

無理に思い出す必要は無いと思いますが、こういう「微細な違い」が、商売にも影響があるのかなぁ、なんて考えたりします。

相変わらず仕事は少ないです。
まぁ、これは元請けの業績不振があるので、その中では「どうにか踏みとどまっている」とも言えますが、眠れぬ日と「不安」が続きます。
そもそも「不安が無かった日」はあっただろうか。
商売に限らず、自身や家族の健康、子育て、サラリーマン時代であれば立身出世や組織内での立ち位置。。。。
全く思い出せません。