おばさんの料理教室

家庭菜園の野菜を使い皆で料理を楽しもう

おばさんの料理教室No.1540  普茶料理

2014年04月05日 | 日記

 野菜と花を育て美を眺め食を楽しむ

                                        普茶料理

       

普茶料理(ふちゃりょうり)は、江戸時代初期に中国から日本へもたらされた料理。日本の精進料理とは異なり、植物油を多く使った濃厚な味、一つの卓を4人で囲む形式が特徴である。代表的な普茶料理に胡麻豆腐精進うなぎ

江戸時代初期の1654年、中国(現在の福建省)の禅僧隠元隆が来日。1661年には山城国宇治(京都府宇治市)に萬福寺を開き、禅宗の一つである黄檗宗の開祖となった。隠元は、中国式の禅文化を日本に伝えるとともに、インゲンマメ孟宗竹スイカレンコンなど、さまざまな品を日本へもたらした。その時一緒に伝わった当時の「素菜」(スーツァイ、いわゆる中国式の精進料理)が普茶料理である。「普茶」とは「普(あまね)く衆人に茶を施す」という意味であり、法要や仏事の終了後に僧侶や檀家が一堂に会し、煎茶などを飲みながら重要事項を協議する茶礼に出された食事が原型となっている。

基本的に一つの長方形座卓を4人で囲み、一品ずつの大皿料理を分け合って食べるという様式が非常に珍しがられた。料理においても中国風のものが多く、巻繊(野菜や乾物の煮物や餡かけ)・油糍(下味をつけた野菜などを唐揚げにしたもの[1])や雲片(野菜の切れ端を炒め、葛寄せにしたもの)・擬製料理(肉や魚に擬した「もどき」料理。麻腐、すなわち胡麻豆腐も白身魚の刺身に擬した「もどき」料理である)などがある。炒め揚げといった中国風の調理技術には胡麻油が用いられ、日本では未発達であった油脂利用を広めた。

こうした普茶料理は、異国情緒を味わうものとして黄檗宗の寺院ばかりでなく、料理屋や文化人など、民間でも広く嗜まれた。特に民間で行われた普茶料理は、長崎卓袱料理とも影響し合い、テーブルクロスや貴重なガラス製のワイングラスや水差し、洋食器が用いられる事もしばしばあった。1772年には『普茶料理抄』という専門の料理書も著された。料理は次第変化していき、見た目の鮮やかさが特徴。

黄檗宗の開祖・隠元隆ゆかりの京都府宇治市萬福寺などの黄檗系寺院やその周辺で供されるほか、興福寺がある長崎市には、普茶料理が食べられる寺院がある。また、普茶料理専門の飲食店が神戸市東京都などにもある。比較対象となりやすい卓袱料理が現在は長崎県の郷土料理に留まるのに対し、普茶料理は各地の黄檗宗の寺院を中心に沖縄や北海道を除く全国に普及しているのが特徴である。

写真、右の画像は京都府宇治市の白雲庵の普茶料理(4人前)である。白雲庵は、もと黄檗山萬福寺の塔頭であった。

画像中央の大皿は「笋羹」(シュンカン、煮野菜の盛り合わせ)、その左は「果菜」(クォツァイ、果物)、以下時計回りに「行堂」(ヒンタン、御飯用の手付桶)、「醃菜」(エンツァイ、香の物)、干菓子、「油糍」(「ジ」は食篇に「茲」とも書く。ユジ、野菜の揚げ物)、「雲片」(ウンペン、細切り野菜の葛とじ)。手前には「澄汁」(スメ、蘭茶)、「冷拌」(ロンパン、和え物)、「麻腐」(マフ、胡麻豆腐)。

宇治茶の発祥地、黄檗山萬福寺門前に佇む白雲庵は、普茶料理(精進料理)の老舗。
 その献立は、二汁六菜を基本とし胡麻豆腐や吉野煮、季節の菜味、味付天麩羅等、吟味された素材を、風味豊かに又、見た目も華やかに調理された品々をご賞味下さいませ。
 本来四名様が基本の普茶料理でございますが、お一人様からでもお召上がり頂けます。

宇治茶の発祥地、黄檗山萬福寺門前に佇む白雲庵は、普茶料理(精進料理)の老舗。
 その献立は、二汁六菜を基本とし胡麻豆腐や吉野煮、季節の菜味、味付天麩羅等、吟味された素材を、風味豊かに又、見た目も華やかに調理された品々

  昨年の昨日のブログ

         菜の花の浅漬け・黄金漬                       

今、大津市田上では菜の花漬けの作業真っ盛り。下記京都新聞の切り抜きを転載しておきます。

               

畑仲間からいつも美味しい黄金漬を頂いていましたが、今回菜の花が沢山手に入りましたので漬けました。

「黄金漬」は菜の花の古漬で、滋賀県大津市田上山のふもと、山間の田園地帯で作られている。

京漬物などよく知られる菜の花漬は、漬け始めから一週間ほどで食べる新漬と、田上の半年以上漬ける黄金漬がある。

    田上は、菜の花の栽培に適しており、古くから菜種油をとるため、菜の花は、頭上に花を付けていると枝の張りが少なく花のつく量が少なくなり、菜種の量も少なくなるため、栽培時には若い花をまびきます。このまびいた花を塩漬けしたのが始まりだといわれています。 現在では、菜種用の品種を、花だけを採るために、水田の裏作として栽培されている。

*浅漬け・黄金漬の漬け方

 漬け方は、花(水で洗わない、洗うとい色が黒くなる)1kgに対し塩80gを良くまぶし、普通の漬物より重い石で漬け、水が上がってきたら100g宛て袋に入れて冷凍(菜の花の浅漬け)。残りの黄金漬けは。樽の上には葉っぱを、沢山置き酸化を防ぎ、半年~1年漬けこむ。漬けている途中臭いアク汁は時々取り除き塩水を入れる。 

漬け上がった物は黄金色で、食べてみると、ひね漬けの独特の香りが強く、その香りが懐かしく感じます。

料理方法は、ばらずしの具やご飯と混ぜて菜の花ご飯・巻きずし・吸い物、少し趣向を変えて、ごまや酒をふって食べても美味しい。来年の5月ぐらいまで味が変わらず食べられる。

 

 菜の花の栽培は、9月20日頃に、苗場に播種し、11月頃稲作が終わった田んぼに畝を立て植え。冬の間ゆっくり成長し、春の訪れとともに、3月下旬頃から4月中旬までいっせいに花が咲き収穫を迎える。その他菜の花は、さっとゆでて芥子和え(からしあえ)・白和え・胡麻和えにも美味しい。

 JAレーク大津市農協婦人部が、菜の花漬を真空パックなどで販売される。 

     

 

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