マラソン讃歌

ランニング日記を中心に様々な趣味活動を紹介します。

ランニングの決算書

2009年04月02日 | トーストマスターズ
 ランニングの決算書

 先週、第3回東京マラソンが盛大に開催されました。今年の大会は、昨年に比べ2倍近い26万人の参加申し込みがあり、競争率が7倍になったということですから、まさに大学入試と同じ狭き門となりました。マラソン歴7年の私は、残念ながら、抽選ではずれてしまい、参加できませんでした。このような空前のランニングブームのせいで、人気のマラソン大会には出場すること自体が難しくなりつつあります。ということで、私は、最近、関東から遠く離れた地方のマラソン大会に参加することが多くなりました。

 そんなある日、娘が皮肉を込めて私に言いました。
「おとうさん、走ることはとてもいいことだと思うんだけど、そんなに遠くまでいかなくてもいいんじゃない?お金もかかるし...」
 そういわれて初めてお金に無頓着な自分に気がつきました。そこで自省の意も込めて私のランニングの決算書を作成してみることにしました。

 それでは、支出の部からみていきましょう。

 先ず、用品購入費です。これは走るために必要な物をそろえるための費用です。靴は1000km走る毎に新しいものと取り替えますので、昨年は3足買いました。3万円です。目を保護するため、さきほどの眼鏡のスピーチであったKさんのよりは少し高い特別のサングラスを買いました。6万円です。そのほかランナー専用のシャツ、手袋、パンツ、靴下、それに体力増強剤などを買い10万円かかりました。
 次は、大会参加費です。昨年は、1年間で25のマラソン大会に参加しました。一つの大会に3000円から5000円の参加料がかかりますので、全部で8万円必要でした。そのうち地方のマラソン大会は、北は北海道札幌から南は九州宮崎まで延べ11都市に出かけました。その交通費、宿泊費が合わせて42万円です。
 最後は、交際費です。これは、私が入会している7つのマラソンクラブでの活動に必要な費用です。たとえば、年会費、合宿参加費、或は練習後の飲み会会費などです。締めて15万円ぐらいになると思います。

 では、収入の部はどうなっているのでしょうか。

 収入として先ず考えられるのは、マラソン大会にかかっている賞金や賞品をねらうことです。結果は、総合順位の部では、優勝や入賞を逃しましたが、年代別順位では何度か入賞を果たし賞品をいただきました。この他、毎回参加賞ということでこのようなリュックサックやタオルそしてTシャツ、これがいちばん多いですが、などがもらえましたので、8万円相当の収入があったものと言えるでしょう。
 次は、達成感です。これは、お金には換算できませんが、参加した全ての大会で完走し、その都度達成感を味わいました。ということは、大会参加に要した費用50万円に対して十二分すなわち120%の見返りがあったことになります。よって60万円の収入があったものとみなします。
 最後は、健康です。昨年一年間ランニングを続けたおかげで風邪一つひかず元気にすごせました。メタボ検診も、腹囲79cmで難なく合格しました。つまり国民の一人当たり医療費25万円を節約したことになります。よって、25万円の収入があったものとみなします。

さあ、収支状況はどうでしょう。

支出を合計しますと84万円になります。収入の方はどうでしょう。合計は、93万円です。よって、決算書には9万円の黒字が計上されました。
ああ、よかった。これで娘にいいわけができる。
やっぱり走っていてよかった。
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1 コメント

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寸評 (本人)
2009-04-04 22:05:50
たくさんの寸評ありがとうございました。男性は姓のイニシャルの、女性は名前の先頭2文字のアルファベット順で、その内容を紹介させていただきます。

I:楽しいスピーチでした。今までの中で一番良かったと思います。声の使い方も更によくなりましたね。

F:構成、結論ともに明確で、とても良かったです。マラソンに対する思い入れがとてもよく伝わってきました。もう少しジェスチャーがあると、よりイメージが伝わってきたと思います。

K:楽しいスピーチありがとうございました。ユニークな視点で、数字を使うとユーモアがこんなに増えるということが勉強になりました。金額を予め書いておくとテンポが良くなったと思います。また、ホワイトボードはもう少し前の方が良いですね。

O:とても笑える決算報告でした。達成感はお金に換えられませんが、それをお金に換算して収支まで出されているところが面白かったです。マラソン大会の出場回数がすばらしいです。娘さんとのやり取りが微笑ましかったです。

T:Hobbyの収支は常にマイナスになるかと思いきや、プラスの決算になったのは、発想がユニークでしたね。娘さんには、粉飾決算だーと言われそうですね。

Y:いろいろなgoodsを実際に見せていただいてよくわかりました。ランニングの決算書というユニークな題にも興味がわきました。最初の導入部からもっと早く聞きたいと思いました。早く本論に入ると気持ちがいいかもしれません。大変おもしろかったです。

W:分り易い話、歯切れの良いdelivery、すばらしかったです。僕もマラソン始めてみようかな・・・

Ak:私は個人的には貴方の声がとても好きです。話す時の間の取り方や声の大きさ、スピードなどいつもスピーチを聞くたびに参考にしたいと思っています。スピーチの内容もユーモアに溢れていて聞いていて楽しくあっという間の7分間でした。

Mak:ホワイトボードを使わないで話すとどうなるんだろうなあ~と思いました。今度お聞かせください!

Mar:決算書という形でお話しされたアイデアがすばらしい!思わず引き込まれました。東京マラソンという時事ネタから入って、「走ってよかった」という結びに持って行くという構成が良かったです。

Mu:健康と達成感の価値をそれぞれ国民一人当たりの医療費と大会参加費の120%に計算しているところが面白いなあと思いました。数字にすると説得力があるなあと思いました。

To:ランニングのメリットをそれにかかる経費を金額で換算するというアイデアがすごく面白かったです。特に達成感をお金で120%満足しているからと、金額でお示しになったのには驚きました。すごくランニングを愛されているんだなというのが伝わりました。

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