ハルラ山２

島津山に続いて千代田で同じスピーチをしました。時間は6分58秒でした。

新年明けましておめでとうございます。新しい年に入っても朝鮮半島では相変わらず緊張状態が続いていますが、皆さんはどうお考えですか。外交官として朝鮮半島で16年間暮らした私には、来月開催される平昌オリンピックを契機に南北朝鮮が和解の道を進んで行ってくれることを望んでやみません。そういう意味ではスポーツの力って本当にすごいですね。オリンピックが平和の祭典と言われるのも、スポーツを通じて参加国が相互理解を深めるというところにあるのではないでしょうか。

ということで、オリンピックの年にスポーツを愛する一人のトーストマスターが、登山を通じて隣国を理解するプロジェクトを企画しました。本当は朝鮮半島の最高峰である白頭山にしたかったのですが、北朝鮮側にあり簡単に行けませんので、南側の韓国にあるハルラ山を選びました。


それでは、そのプロジェクトについて説明します。
登る山は韓国の最南端の島–済州島にあリまして、標高1950mのハルラ山という韓国で一番高い山です。実施時期は、ツツジの花が美しく咲き乱れる6月の第２土曜日としました。参加資格は、山を愛する日韓のトーストマスターなら誰でも歓迎です。これが済州島ですが、その大きさは東西73km南北41kmで、これはほぼ大阪府の面積に匹敵します。日本から済州島へは成田空港からの直行便で2時間半で行けます。

登山ルートは５箇所ありますが、山頂までいけるのは東と北のみです。

我々は、東の登山口から登り始め、ツツジが満開の高原を経由して頂上を目指します。

登山道はよく整備されていますので、初心者でも簡単に登れます。
山頂には、その昔、神や仙人が空から降りてきて白い鹿に乗って遊んだと言われている白鹿潭という池があります。その池を背景に記念写真をとります。

下山は、北側のコースを通り、途中の山小屋での昼食休憩を取り麓まで下ります。
下山後は、近くのお寺や山岳博物館に立ち寄ってから市内のホテルに戻ります。
夜は済州島名物の「あわびのフルコース」で韓国のトーストマスターの人たちと打ち上げ兼交流会を予定しています。

最後にこのプロジェクトに参加される皆さんに３つのプレセントを用意しました。
一つ、輝かしい登山歴ー海外の山を征服したという達成感とそれを永遠に記録する国立公園事務所発行の公式登頂証明書です。
二つ、美しい景色ー山だけでなく手付かずの自然が残された美しい風景を心に刻んでください。
三つ、特異な文化体験ー未知の文化に触れる驚きと感動があなたの人生に新しい1ページを加えてくれるでしょう。
さあ、皆さん一緒に「韓国の最高峰ハルラ山」に登りましょう！
トーストマスター。