ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

機内食

2006年10月14日 | 諸子百家
仏蘭西はあまりに遠し...と朔太郎の憧れたそのフランスに、多くのジャズメンは渡っている。ひょんなことから、1ドル360円の昔、当方も渡ったのであった。
羽田からルフトハンザでアンカレッジに着いたとき、ラウンジに立って窓の外のいままで乗ってきた旅客機をながめ、はたして無事に帰国できるか危ぶんだ。
やはり飛行機は恐ろしい。サンテ・グジュペリも行方不明である。ドイツ人の機長がゆっくり翼の下を歩いて機体を点検している。
そういう不安を忘れるには、食事である。
退屈しないように4回も機内食が出る。「カフィ?テイー?」とスチュワーデスがかいがいしくサービスにまわっている。
レット・ガーランドの『ミスティ・レッド』などをイヤホンで聴きながら旅情をなぐさめたが、隣りの席の写真屋のおやじさんはずーっとタバコを吸いっぱなし。
「大変だ!」
右隣りに座った店主が機体の奥から駆け戻って言うには、異変に気がついたドイツ人スチュワーデスがトイレのドアを開けたら、どうやらズボンを下げてタバコを吸っていたらしい....。






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