ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

白妙の衣ほすあり

2010年07月04日 | 諸子百家
ヘプバーンと教授の『マイ・フェアレデイ』の一幕は、英国オペラ的、洗練への挑戦ということなのか。
日本にて園遊会があった日は、洗練への日本的結晶がそこに見られて、午後のニュースがジャズである。
或る時、目黒駅でタクシーを拾い権之助坂と反対に下っていくと、妙なことに気がついた。
通りの沿道の両側に、10メートルの間隔で相当数のお巡りさんが並んでいる。
運転者に聞いてみた。
――何かあるの?
「おそらく、あれでしょう」
そのときビューッと現れた無音のパトカーの先導で、旗をなびかせた黒塗りの大型車三台が猛スピードで傍を通って行った。
通りの先まで、一瞬すべての信号機が青になって、それであっというまに姿は見えなくなった。
「迎賓館に向かっていますね」
外国の賓客?。
そのあとで不思議なことがおこった。
沿道にあんなに大勢並んでいた制服の集団が、忍者のようにさっと姿を消していた。
洗練への一幕の挑戦か、都会のうたかたは何事も早い。目黒通りはまたいつものように、うららかな陽気をアスファルトに照り返していた。

春過ぎて 夏来るらし 白たえの 衣乾すあり あめの香具山

シロガネの迎賓館なら、一度だけ食べた料理を漠然と思い出せるが、国光園の中華料理のほうが当方には趣味である。
先日、千葉の某所から、さすがという男女が登場した。
――おや、兄弟のように似ていますが。
顔を見合わせていた二人が、言った。
「どっちが上なの」
「そっち」
「うっそお!」
女性は、このジャケットに似ています。





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